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肺がんとは

肺がんは肺の気管、気管支、肺胞の一部の細胞が何らかの原因でがん化したものです。

肺がんは進行するにつれて周りの組織を破壊しながら増殖し、血液やリンパの流れに乗って広がっていきます。肺がんは喫煙との関係が非常に深いがんですが、たばこを吸わない人でも発症することがあります。

周囲に流れるたばこの煙を吸う受動喫煙により発症リスクが高まることもわかっています。

 

肺がんの原因

肺がんの原因でもっとも影響が大きいのが喫煙で、わが国の男性の肺がんの70%、女性の肺がんの25%は本人の喫煙が原因と考えられます。

喫煙以外では砒素・アスベスト・クロムなどを扱う職業に従事した人、遺伝的素因、室内空気汚染、大気汚染、呼吸器の病気、高脂肪摂取などが考えられています。

逆に、野菜、果物を多くとる人に肺がんが少ないことがわかっています。喫煙者の肺がん死亡率は非喫煙者に比べて、4.4倍と高くなっております。

また、1日20本以上タバコを吸う夫の妻は、タバコを吸わない夫の妻に比べて約2倍肺がんになりやすい、と報告されています。

 

肺がんの症状

早期は無症状ですが、進行がんでも無症状のことがあります。
胸部症状として咳、痰、血痰、胸の痛み、呼吸困難などがみられます。さらに「がん」が周囲の臓器に広がると
胸や肩の痛み、上肢のしびれ、声のかすれ、食べ物の誤嚥などが見られるようになります。
全身症状では全身倦怠、発熱、体重減少などがみられることがあります。
肺がんは血行性転移しやすい「がん」で各種臓器に転移するといろいろな症状が出てきます。転移しやすい臓器は肺、脳、骨、肝臓、副腎などです。

・脳転移:頭痛、吐き気、発語障害、意識障害、精神障害、麻痺など
・骨転移:局所の痛み、四肢の麻痺、神経痛、骨折など
・肝転移:転移巣が小さいときは症状なし、黄疸、腹水貯留など

【当院の特徴】

診断、治療、がん終末期まですべての治療を外科医が担当し、最初から最後まで患者さんとの良好な関係を保つ
ことができるように努力しています。

診断、手術、抗がん剤治療などは、患者さんの希望に沿った方針で行っています。もちろん家族の方などの
希望にもできるだけ沿えるように努力しますが、患者さん本人の意思を尊重するようにしています。

治療方針は担当医だけでなく、放射線科医、病理医、薬剤師、看護師、リハビリ、ケースワーカー、
緩和ケアチームなど多くの関係者が相談した上で、決定されます。

手術後の経過観察、抗がん剤治療などは、場合により紹介いただいた病院や近くの病院にお願いすることが
ありますが、いずれも患者さんの希望を尊重して決定しています。

<肺がんの診療過程を示します>

【1】

診断のための検査

【対象者】
1)肺がん検診で異常がある人
2)胸部症状、脳・骨・肝などへの転移による症状がある人

【検査】
1)気管支鏡検査、CTガイド下肺生検など
腫瘍の部位から組織を取って、肺がんかどうか調べます。
気管支鏡検査はつらい検査なので、点滴で眠らせる薬を投与し、眠っている間に検査が
終わるようにしています。

2)胸部・腹部CT、頭部MRI、骨シンチ、PET-CT(他院へ紹介します)
転移があるかどうか調べます。

【2】

治療

日本肺癌学会が作成した「肺癌治療ガイドライン」に従って治療方針を決定していますが、患者さんの希望がある場合はできるだけその希望に沿った治療を提供しています。

がんが進行していても手術でその治療効果が期待できる場合には、標準的な開胸術を行います。
しかし、あまり進行していない場合には切開する胸の範囲が少ない胸腔鏡補助下手術を行います。この場合、術後の痛みが軽く、回復が早いのが大きな利点となります。

抗がん剤治療が必要な場合には標準的な薬を使いますが、薬によってその副作用が違います。
それらを薬剤師と共に詳しく説明して、患者さんに最適な抗がん剤を選んで使うようにしています。

肺がんの治療中には、定期的に検査を行い、治療効果や病状の進み具合を確認してその後の治療の参考にします。

がんが進行して、がんに対するいろいろな治療の効果が期待できなくなった場合には、痛みをできるだけ除き、その他の苦痛に対する治療を行って、安楽な生活が送れるように援助いたします。

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