他関連ページ





homeがん診療について大腸がん

c3

c3

大腸の働き

盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸の結腸と、直腸を合わせて大腸といいます。小腸で消化吸収した食物残渣の水分が大腸で吸収され大便となります。

大腸の構造は他の消化管と同様、管腔の内側から粘膜、粘膜下層、固有筋層、漿膜下層、漿膜と層状になっています。

 

大腸がんの原因

大腸の粘膜から発生する悪性新生物で、ポリープから発生するもの、平坦なところから発生するものなどいくつかのでき方が考えられています。

粘膜から発生したがん細胞は増殖、浸潤していきます。

 

進行度

大腸がんの進行度は,「がん」が大腸の壁のどの深さまで浸潤しているかという深達度と、病変からどれぐらい離れたリンパ腺にまで転移があるかどうかと、肝臓や肺などへの遠隔転移があるかどうかで決定します。

がん細胞の浸潤が粘膜から粘膜下層にとどまっている状態を早期がん、「がん」がさらに浸潤、進行して固有筋層より深く浸潤したものを進行がんと呼びます。

「がん」は、深い層に浸潤するほどリンパ節転移や血行性転移を起こしやすくなります。

血行性転移とは血管の中にがん細胞が入り肝臓、肺などに転移を起こすことで遠隔転移とも呼ばれます。
また、「がん」の浸潤が進み漿膜を破って大腸壁の外に露出すると、近くの臓器、子宮、卵巣、膀胱、小腸などに直接浸潤する事があります。

また、腹腔内に種をまくように「がん」がばらまかれる腹膜播種という状態になることもあります。
術前にある程度診断できますが、術後に切除したものを病理学的に検査し最終的に診断します。

【当院の特徴】

当院の大腸がん治療の特徴は診断当初から終末期に至るまで消化器外科医が担当し、
患者さんとの良好な関係を保つことができるように努力していることです。

また、最新の手術法(種々の腹腔鏡下手術)や抗がん剤治療などを導入して、治療成績の向上に努めています。

<大腸がんの診療過程を示します>

【1】

大腸がんを早期に見つけるために、検便をして便に血が混じっているかどうかを調べます。
市町村や職場検診のほか倉敷成人病健診センターでも行っています。

【2】

検便で便に血が混じっている人、お腹が痛む・張るなどの症状がある人には精密検査を行います。注腸レントゲン検査、大腸内視鏡検査などを行い、がんが疑われる場合には内視鏡下にその部位の組織を取って、病理医が大腸がんかどうかを診断します。

【3】

大腸がんと診断された場合には、CTやMRI検査等を行い、内科・外科・放射線科医師などが集まって、大腸がんが近くの臓器やリンパ節に広がっているかどうか、他の臓器に転移しているかどうかなどを検討し、治療方針を決定します。

【4】

治療は、大腸癌治療ガイドラインに沿って行われます。

1)早期がんの一部は、内視鏡下にがんを含めた局所切除を行いますが、リンパ節転移が疑われる場合や大きすぎて切除できない場合には、腹腔鏡下に根治手術を行います。

2)進行がんに対しては、腹腔鏡下あるいは開腹下に根治手術を行ったあと、抗がん剤治療を行います。

肝臓に転移がある場合でも一部の人に対しては肝切除術やラジオ波焼灼術が行われることがあります。また、肺に転移がある場合でも切除手術が行われることがあります。

抗がん剤治療は上記ガイドラインに沿って行われますが、抗がん剤はたくさんあり、それぞれ副作用が違います。どの抗がん剤を使うかは患者さんと相談した上で決めるようにしています。

手術ができない進行がんに対しては、患者さんの希望に沿った治療(抗がん剤治療、緩和医療など)が行われます。

【5】

大腸がんの治療中には、定期的に検査を行い、治療効果や病状の進み具合を確認してその後の治療の参考にします。

がんが進行して、がんに対するいろいろな治療の効果が期待できなくなった場合には、担当医、薬剤師、看護師、リハビリ、ケースワーカー、がん緩和医療チームが相談して、痛みをできるだけ除き、またその他の苦痛に対する治療も行って、安楽な生活が送れるように援助します。