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治療について

778【1】良性疾患

子宮筋腫・子宮内膜症

子宮筋腫または子宮内膜症に関しては
膣式4000例以上、開腹1600例以上、
腹腔鏡下手術6000例以上の執刀経験があり、
子宮内膜症では極めて困難とされる
重症例に対する腹腔鏡下尿管・腸管切除および
再建術も行っています。

尿管・腸管切除および再建術は、
本来極めて侵襲の大きな術式です。
腹腔鏡で行うことにより術後の回復は非常に
早く(ほとんどの方が翌日歩行と食事が可能です。)、
しかも術創も5mmが3箇所10mmが1箇所だけですから
ほとんど傷が分からないという利点があります。

子宮筋腫・子宮内膜症に対する手術は現在ほとんど腹腔鏡、あるいは膣式手術で行っており、
最近5年間は開腹による手術は3%にすぎません。
高度の技術を要す手術にも対応出来るように常に手術手技は最高レベルを維持しており(当院が技術的に最高レベル
にあることは全国の腹腔鏡医からすでに認知されています。)難しい症例でもほとんど腹腔鏡下に手術が可能です。

例えば手術が困難な大きな腫瘍であっても、筋腫核出例で1kg以上、子宮全摘術例では3kg以上のものまで
行っています。

このようなきびしい条件であっても、術中腹腔鏡から開腹への移行例は筋腫核出術で1%、
子宮全摘術では0.2%にすぎません。

※また子宮筋腫に対するUAE子宮動脈塞栓術も積極的に行っております。通常は大腿のつけ根の動脈から
 カテーテルを刺入するため術後長時間の臥位安静を必要とされていますが、当院では手首の動脈から行っている
 ため翌日からの歩行も可能です。

 

【2】婦人科悪性腫瘍腹腔鏡手術

広汎な臓器切除が必要となる子宮がんや卵巣がんの手術は痛みが非常に強く、術後の回復にも長い時間がかかる、
極めて侵襲が大きいものです。

このような疾患こそ回復の早い腹腔鏡手術が最も有用と考えられます。大手術であっても痛みが軽微で、
驚くほど術後の回復が早いという利点があります。腹腔鏡でも広汎完全な摘出が可能です。
しかし難易度が極めて高く、限られた施設でしか行われておりません。

当院ではすでに290例を超える国内最多の婦人科がん手術を施行しており、良好な成績(生存曲線公開可能)を
収めています。

※子宮がんに関しては浸潤子宮頸がんに対する子宮温存手術も行っております。
(国内で腹腔鏡下に初めて施行。現在55例に施行しています。)

 

【3】合併症

手術による合併症はあってはならないものです。しかし、いかなる努力を払っても合併症が存在するのが現実です。
低侵襲がうたわれている腹腔鏡手術も逆説的ですが、従来の手術よりも合併症が多いという問題点があり、
これに対する対策は極めて重要です。

当然のことですが、常に合併症を最少にするよう工夫し心がけています。
実際に起こった合併症もすべて公開してきました。

当院で行った良性疾患に対する腹腔鏡手術3,000例のうち再手術を要した合併症例は6例(0.2%)のみです。
内3例は開腹手術ですが、3例は腹腔鏡下に対処しております。

 

【4】学会実績

新たな術式や治療法は他の医師や学会に広く認められなければ正当な方法であるかが分かりません。
過去、国内国外で140回を超える学会発表、40回の講演、また他施設での手術指導を行ってきました。
特に国外でも世界最大規模の2つの学会(AAGL=米国腹腔鏡学会,ISGE世界婦人科内視鏡手術学会)では
異例の連続して5回の学会賞を贈られています。

 

学会賞

1)2000年11月15日
AAGL (Association of American Gynecologic Laparoscopist )annual meeting in Orland
“Retroperitoneoscopic Systemic Para-aortic and Pelvic Lymphadenectomy: A less invasive approach
and more extensive dissection”
邦人として初の腹腔鏡部門受賞(Golden Laparoscopy Prize3位)
内容:内視鏡によるリンパ節郭清法

2)2001年3月31日
ISGE(International Society of Gynecologic Endoscopist) meeting in Chicagoにて
Award(第1位 )受賞
“RetroperitoneoscopicTotal Retroperitoneal Dissection- less invasive more radical-“
内容:後腹膜鏡を用いた最も低侵襲のリンパ節郭清

3)2002年11月21日
AAGL(Association of American Gynecologic Laparoscopist) annual meeting in Miami
(Golden Laparoscopy Prize 第3位受賞)
“Total Laparoscopic Radical Trachelectomy”
内容:浸潤した子宮頸がんに対する子宮(妊孕能)を温存した根治術式

4)2003年11月19日
AAGL(Association of American Gynecologic Laparoscopist) annual meeting in Las Vegas
(Golden Laparoscopy Prize第2位受賞)
“Retroperitoneoscopic Lymphadenectomy-Strategies for Major Vascular Injury Repair”
内容:血管損傷の内視鏡下修復法

5)2004年10月
AAGL(Association of American Gynecologic Laparoscopist) annual meeting in San Francisco
 (Golden Laparoscopy Award for the “Best Surgical Video” 第2位受賞)”
“Laparoscopic Urinary Tract Reconstruction”
内容:腹腔鏡下子宮内膜症尿管の切除と再建術