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手の外科について

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よくあるご質問Q&A

手のしびれー手根管症候群〈その1〉

Q:両手の手のひらと指がしびれて、
病院にかかったら脳や首には異常はないといわれました。
寝ていても目が覚めることがあって困っているのですが?

A:手根管症候群の可能性があります。
手首で神経が圧迫されて手指のしびれ、痛みが出ます。
進行すると紙やコインなどをつまみにくくなることがあります。
中年女性に多いですが出産前後の女性にも見られます。
また、仕事によっては、男性でも起こることがあります。

 

Q:治療はどうするのでしょうか?

A:
まず、診断を確認し、重症度を見極めるため電気生理学的検査をします。症状の強さと検査の結果で
治療方針を決めます。

飲み薬として、ビタミンB12などを使います。
装具療法として、夜間にプラスチックのサポータを装着します。
手根管の内圧を下げるため注射をすることもあります。
お薬や装具で効果がない場合は手術をします。

 

手のしびれー手根管症候群〈その2〉

Q:手術は大がかりな手術ですか?

A:手術は局所麻酔で手のひらを3cm程度切開し、その奥にある横手根靭帯を切開します(手根管開放術)。
手術時間は30分かからないくらいです。

術後の安全な通院手段があれば、入院の必要はありません。担当医は数百例の手術経験があります。

内視鏡を使った手術により、皮膚の切開を1cm程度で済ませる方法もありますが、
安全で確実な手術を行うという観点から、倉敷成人病センターでは内視鏡での手根管開放術は行っておりません。

しびれや痛みなど感覚神経の症状だけではなく、物がつまみにくいなどという運動神経の症状がある場合は、
手根管開放術に加えて、腱移行術も同時に行ったほうが良い場合もあります。
この場合は入院して、術後つまみ動作などの訓練を行うことが多いです。

 

指のひっかかりー狭窄性腱鞘炎

Q:指を曲げ伸ばしするときに指の付け根が痛くて、かくっと引っかかることがあります。
時には曲がって、引っかかったまま伸びないことがあるのですが?

A:
バネ指(狭窄性腱鞘炎)だと思います。治療はまずはステロイド剤の腱鞘内注入を行います。
以前のお薬は注射の効果が短かったのですが、現在使っているケナコルトRというお薬は長く効いてうまくいけば
3~4か月程度症状が抑えられます。
ただし、腱鞘炎は糖尿病の患者さんにもよく見られますが、その場合ステロイドが一時的に血糖値をあげますので
注意が必要です。

注射の効果が見られない時や、再発してくるときには手術(腱鞘切開術)を行うことがあります。

 

手首の腫れ、指の変形ー関節リウマチ

Q:内科でリウマチといわれて、お薬を飲んでいますが、手首や指の腫れと痛みが続いています。

A:
関節には滑膜という関節の袋を裏打ちしている膜があります。この膜が炎症を起こすと、骨や軟骨を壊す物質
ができます。早く炎症を抑えないと骨や軟骨の破壊が進んで変形をおこします。

基本的な治療は抗リウマチ薬で関節の炎症を抑えることが大事です。

リウマチの痛みは、
(1)お薬が十分効かずに炎症が残っている  (2)炎症は治まったが変形したために痛い
という二つの場合があります。

(1)に対してはリウマチのお薬を増やしたり、お薬を替えても効果が見られない時、 
(2)に対して鎮痛剤を使っても限界がある時は手術を行うと楽になることがあります。

リウマチの場合変形や痛みの出ている関節だけではなく、周囲の関節の自然経過や腱のバランスなどを考えて
手術方針を決定することが必要です。
倉敷成人病センターでは、リウマチ手の手術について、内科のリウマチ医や作業療法士とお一人お一人の患者さん
について詳細な相談を行いながら、手の外科医が中心となって治療のプログラムを決定しています。
また、リウマチ手の外科に関する研鑽を積み、学会発表などを行っています。

手関節については、滑膜切除術、Sauve-Kapandji手術、橈骨月状骨間固定術、腱移行・移植術など、
指については鏡視下滑膜切除術、人工関節置換術などを行っています。

 

指先の関節の変形と痛みーへバーデン結節

Q:爪の根元の関節(第一関節)が曲がって伸びません。物が当たったり、
指先に力を入れようとすると痛むのですが、リウマチでしょうか?

A:リウマチの変形が第一関節に及ぶことはありますが、変形や痛みが第一関節だけならばへバーデン結節が
疑われます。
これは、リウマチとは異なり、変形性関節症の一種で骨の表面の軟骨の劣化です。
症状の出はじめは痛くて、指も伸びずに変形してくるのですが次第に痛みは軽くなっていきます。
乾癬という病気も少し似た症状を示すことがあります。

痛みが強い場合は、薄いプラスチックでオーダーメイドしたキャップを指先にはめていただくと効果がみられることが
あります。これは外来で当日おつくりできます。(1~2指のみの場合)

 

倉敷成人病センター 手の外科担当医から

外来日:月・火・木曜日の午前

昭和62年長崎大学医学部を卒業し、整形外科学教室に入局。日本手の外科学会(日手会)に入会し、
手の外科の勉強を始めました。(日本手の外科学会認定手の外科専門医取得)
大学関連病院を数カ所ローテート。三次救命救急センターでは特に四肢血管外傷を、愛野記念病院(長崎県)では
手の外科、マイクロサージェリー(切断指再接着、Wrap-around Flapなど)の経験を積みました。

日手会学術集会などに参加し、地域の学会、研究会でも、積極的に発表・講演を行っています。
倉敷手の外科研究会を年三回行っています。

ウイルス関節炎についての論文で学位(医学博士)をうけ、関節炎特にリウマチの手の外科について
研究しています。

手の「外科」が専門ですが、治療の手段は「手術」だけではないと思っています。わかりやすい説明が治療の
第一歩だと考えています。また、セカンド・オピニオン(他医師の意見・説明)をお聴きになるのも大事なことで
すから、ご希望があれば他院への紹介状や検査資料は喜んでお出しします。あなたの問題解決のお手伝いをさせて
ください。

近年は、足の外科(外反母趾、リウマチ足、強剛母趾、偏平足、足底腱膜炎、モートン病など足関節より先の痛み)や
靴医学についても興味を持っており、靴外来の設置を計画中です。