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乳腺外科

疫学

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年々増加する乳がん

乳がんは欧米先進国のほとんどの国で、女性の
がん罹患率・死亡率の第一位を占めています。

日本では欧米にくらべると1/4~1/5と少なかったの
ですが、現在急速に増加して、
1990年には年間2万3千人でしたが、
2000年には3万人を超え、胃がんを抜いて女性の
がん罹患率の第一位になりました。

※右記のグラフをクリックすると拡大図をご覧いただけます。

 

40~50歳代に高い罹患率

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おおよそ日本人女性の約40人に1人ほどの割合で乳がんが発生している
ことになります。
年齢別にみると特に40歳後半から50歳代に多く発生し、更に現在
この年代を含めて高齢者の乳がんが増えています。

罹患率の上昇にともなって、乳がんによって亡くなる人も増え、2000年
には約1万人の方が乳がんによって死亡したと推定されています。

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死亡率の低下するMMG検診先進国

しかし、世界に眼を転じてみると欧米の乳がん先進国の中では、
乳がんの罹患率は減っていませんが、乳がんによる死亡率が
減少してきている国があります。

右のグラフではスウェーデン、カナダなどが死亡率が減少している
国としてあげられます。別の報告では、イギリスやアメリカでも
乳がんの死亡率が低下しているデータもあります。

これには、質の高い乳がん検診による早期乳がんの発見が大きく
寄与していると言われています。

すなわちマンモグラフィや乳腺超音波検査といった画像を用いた乳がん検診です。欧米ではマンモグラフィによる乳がん検診が早期乳がん発見に大きな役割を果たしており、日本でもマンモグラフィ精度管理中央委員会の管理のもとに質の高いマンモグラフィ検診が軌道にのりつつあります。

また、日本人女性の乳腺の性質上マンモグラフィでは発見のむずかしいタイプの早期乳がんを発見するのに適した乳腺超音波検査も乳がん検診に導入しようと検討されています。

※右記のグラフをクリックすると拡大図をご覧いただけます。

 

乳がんのリスクファクター

乳がんになる原因はまだあまりわかっていません。でも、女性ホルモンとの関係が大きいことはわかっており、
今まで乳がんになった人たちの年齢や生活習慣などを調べることによって、
女性ホルモン環境に影響を及ぼすいくつかの傾向が指摘されています。

それをまとめたものが「乳がんのリスクファクター」です。

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食生活が欧米化したため栄養状態がよく成長が早くなってきて、日本人女性の初潮は早くなり、
閉経が遅くなってきました。

つまり、生理のある期間すなわち女性ホルモンの活動する期間が長くなったことで、乳がんが多くなったと
考えられています。

また、脂肪組織にはコレステロールから女性ホルモンを合成する酵素があります。肥満だと脂肪量が多いため
女性ホルモンも多く作られ、乳がんの発生の可能性も高くなるということです。

特に、閉経後の乳がんの発症と関係が大きいといわれています。また、女性の社会進出により、
女性のライフスタイルも変化してきました。

大都市圏に乳がんが多い、仕事を持った女性や高学歴の女性に乳がんが多いといわれていますが、妊娠未経験者や
初産年齢が高いと女性ホルモンの活動する期間が長くなるためと説明されています。

また、同様に体質や生活環境が似ているという点で、お母さんや伯母さん、
姉妹などの中に乳がんにかかっている人がある場合は、自分も乳がんにかかりやすいし、
一度乳がんにかかった場合反対側の乳房に乳がんが発生する危険も高いのです。

 

 

診断

乳房の自己検診...早期に発見するために

乳がんの自己検診は毎月1回定期的に行いましょう。
乳房の痛み・張り感・緊張感が最も軽くなる生理の終わった頃にゆっくりと入浴する時などに行うとよいでしょう。
閉経された方は、覚えやすいように「毎月1日の日に」などと決めて行いましょう。

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(1)鏡に乳房を映してみましょう。

いろいろな姿勢でいろいろな角度で観察します。
(前から、横から、斜めから、腕を上げたり下げたり、腕を腰に当てたり、
腕を上げたまま前かがみになって観察します)

【チェックポイント】

左右の乳房の形や大きさに差がありませんか?
乳房のどこかに皮膚の「へこみ」や「ひきつれ」がありませんか?
乳頭がへこんでいたり、「ただれ」がありませんか?

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(2)乳房にしこりがないかさわってみましょう。

入浴時、手に石鹸をつけて軽くなでてみましょう。
指をそろえ、指の腹でなでてみます。

腕を下ろした状態で、腕を上げた状態で、前から、横から。
乳房を持ち上げて、下側からも同じようにして調べます。

そして、軽く乳首をつまんで乳をしぼるようにしてみましょう。

【チェックポイント】

部分的に硬くなっていませんか?
ビー玉や石ころのようなしこりに触れませんか?
乳首から分泌物がでていませんか?

 

(3)寝る前にもう一度、横になって乳房にしこりがないか触ってみましょう。

あおむけになり検査をする側の腕の下にまくらを入れ、乳房を平らにします。
反対側の腕の指先で、入浴時と同じようにさわります。

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【チェックポイント】

部分的に硬くなっていませんか?
ビー玉や石ころのようなしこりに触れませんか?

 

 

 

 

※しこりがあれば必ず指に触れますので、さわってわからないからといってやめずに、毎月触ってみましょう。
※少しでも異常を感じたら、自己判断せずに病院を受診しましょう。

 

 

乳房のしくみ

乳房は脂肪と乳腺とから成り立っており、乳腺は、軸を乳頭に差して脂肪の中に浮かんだ
ぶどうのような構造をしています。

1個1個のぶどうの粒がミルクを作る小葉で、ぶどうの粒(小葉)の集まったぶどうの房が腺葉です。

乳房の中には12~15房のぶどう(腺葉)がはいっており、
それぞれのぶどうの粒で作られたミルクを乳管という茎を通して軸に集めて乳頭から分泌します。

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乳がんの発生部位

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乳管は、枝分かれを繰り返すたびに細くなり、最後は終末乳管と
なって小葉の中に入って終わります。
この終末乳管と小葉とを合わせて終末乳管小葉単位(TDLU)と
言い、ほとんどの乳がんはここに発生します。
多くは乳管の中に発生した乳がんで『乳管がん』と言います。

まれにミルクを作る細胞の集まりである小葉から発生する乳がん
もあり『小葉がん』と言いますが、これがいま徐々に増えてきて
います。

※右図をクリックすると拡大図をご覧いただけます。

 

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乳がんの細胞は、乳管というトンネルの壁を作っている細胞、
乳管上皮細胞から発生し、トンネルの中で分裂し増えていきます。
トンネルの中で一杯になった乳がん細胞がさらに増えるとトンネル
の壁を破って外にとび出していきます。
これを『浸潤する』と言い、血行性転移やリンパ節転移を起こす
始まりになります。
乳管の中に留まり浸潤していない乳がんのことを『非浸潤がん』
あるいは『上皮内がん』、『乳管内がん』と言い、
この状態で発見して除術することができればほぼ100%治ること
ができます。

※右図をクリックすると拡大図をご覧いただけます。

 ただし乳管は長く広く続いていますので、その中を長く広く乳がん細胞が進展していることがあり、これをすべて切除するためには、たとえ早期乳がんである乳管内がんといっても乳房切除術が必要な場合もあるのです。

 

乳がんの症状

腫瘤、乳頭分泌、疼痛、乳頭陥没、乳頭びらん ※下図をクリックすると拡大図をご覧いただけます。

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乳がんの治療について

当院の乳がん治療は以下のようになります。

【1】外科的治療(乳房切除術・乳房温存手術)

【2】薬物療法(化学療法・内分泌療法)

【3】放射線治療

【4】乳房再建術

【5】予後

 

>詳しくは「乳がんの治療」ページを見る

 

乳癌患者の社会復帰を支援する会QOL“輪唱”岡山

QOL“輪唱”岡山 http://www010.upp.so-net.ne.jp/senoo/

 

指定施設・認定学会

日本乳癌学会 関連施設
マンモグラフィー検診精度管理中央委員会認定 マンモグラフィー検診施設
岡山県乳がん精密検診施設