>> トップページへ >> 当院の紹介>> 広報誌>> 2007年第3号
 

 
  閉経を挟んで前後5年位を更年期といいます。年齢でいえば、45歳から55歳頃にあたります。この頃に卵巣の働きが低下し、女性ホルモンの分泌が減少します。そして のぼせ、発汗、頭重感、不眠などをはじめとする様々な症状が出てくると、更年期障害を疑います。ところが、これらの症状を全く感じない方も大勢います。どうやら症状が出る出ないは、その方の性格や、生活環境にも左右されるようです。

 更年期障害の診断には、女性ホルモンの値と症状を参考にします。ただし女性ホルモンは、年齢が進むにつれ低下するので、値そのものが参考にならない場合があります。したがって、外来では症状が特に大切で、まず質問表に答えていただいた上で、直接お話を伺います。どんな疾患も症状の確認が基本ですが、更年期では特に重要と考えています。なぜなら更年期症状のほとんどは、周囲の方たちになかなか理解されず、気のせいとか、怠けているなどと誤解されやすいため、話すことすらためらってしまうことも多いからです。そこで外来では、時間を十分にとり、まずはつらい症状を、患者さんに話していただきます。その結果、診断だけでなく、自ら話すことで気持ちが楽になり、治療につながることもあります。婦人科から「更年期外来」として独立させたのは、まさに「その時間」が必要と考えたためです。

 さて治療ですが、代表的なものに女性ホルモン、漢方薬、自律神経調節剤などがあります。のぼせや発汗には、ホルモン剤がよく効きます。副作用が心配という理由で希望しない方もいらっしゃいますが、ルールを守れば決して怖い薬ではありません。もちろん漢方薬などもマイルドですが、十分役に立ちます。不安などの精神症状にはむしろ漢方薬のほうが効果があります。実際には治療内容や、治療期間は様々で、(薬がなくても大丈夫かな)と自信がついたら、更年期障害はそろそろ卒業です。

 更年期は英語でclimacteric(クライマクテリック)といい、climax(クライマックス)と同じ語源です。かつてそれ以後の人生は下り坂と捉えられていたようですが、これからの時代、更年期を第2の人生にステップアップするための、準備期間と位置づけましょう。更年期外来はそのサポートをします。

 

以上のような病気や痛みでお困りの方は,更年期外来にご相談下さい。

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