カプセル内視鏡のご紹介 ~倉敷成人病センターニュース No.20(2013年12月)

当院では小腸カプセル内視鏡検査(以下VCE)を行っています。
もともと、本邦でのVCEは胃および大腸内視鏡検査でも原因不明の消化管出血に対してのみ保険適応がありました。
しかし、2012年7月よりパテンシーカプセル(小腸内で崩壊するカプセル)による消化管開通性が確認できた場合、対象疾患が全小腸疾患へと適応拡大されました。
これにより、診断困難な小腸疾患に対して、苦痛のない検査が可能となり、当院でも積極的に検査を行っています。
特に、今までVCEの禁忌であったクローン病などの炎症性腸疾患や、原因不明の腹痛、慢性下痢症など、VCEは非常に有用なモダリティであると考えています。
また、来年には大腸カプセル内視鏡の保険収載も控えており、カプセル内視鏡の役割はさらに大きくなるものと予想されます。

当院は日本カプセル内視鏡学会指導施設に認定されており、倉敷市では川崎医科大学附属病院と当院の2施設のみです。
また、炎症性腸疾患外来も開設しておりますので、カプセル内視鏡検査のみならず、炎症性腸疾患診療でお困りの場合などもご紹介いただければ幸いです。

※ご予約・お問合せは地域医療連携室までお願いします。

 

 

超小型カメラを内蔵した長さ26mm、直径11mmのカプセル内視鏡を適量の水で口から飲み込むだけで、消化管の内部を撮影できる、簡単で痛くない(非侵襲性)の検査法です。
毎秒2枚撮影される腸管内画像は、腰に装着した記録装置(データレコーダ)に記録されます。
麻酔・鎮痛剤は不要で、放射線へのばく露もなくバリウムなどの造影剤が不要で、検査中は検査施設を離れ日常生活が送れます。
消化管の狭窄(病気で消化管が狭くなっている)がある場合、または疑われる場合には、事前にパテンシーカプセルで消化管の開通性を確認し、検査を実施することができます。

肝臓病治療センター医長  新井 修

倉敷成人病センターニュース  No.20(2013年12月)