体外受精センターご紹介 ~倉敷成人病センターニュース (2013年3月)

体外受精センターでは新たな家族の誕生に向けて治療をおこなっています。

本山 洋明治療の中心は体外受精ですが、それ以前にタイミング法や人工授精などを年齢に応じて半年から1年間おこない、それで妊娠できなければ体外受精に移る方針で治療を進めます。
体外受精には顕微授精、凍結胚移植が含まれ、まとめて「生殖補助医療(ART)」と名付けられています。
ARTでは受精し分割が進行した胚が必ず子宮に入りますから、妊娠の成立にとって強力な治療法といえます。
最近の日本のART出生児は年間約2万人で全出生児の2%に至っています。

当院では1988年に最初の体外受精による子供が誕生して以来、
2012年末までに2100人の子供が誕生しました。
毎年350回前後の採卵と500回前後の新鮮胚や凍結胚の子宮内移植をおこなっており、
150人前後が誕生しています。
ARTを開始して2年以内に約65%の人が子供を得られています。
ARTは保険が適応されず自費で、総費用が35万円前後かかりますが
自治体から助成金15万円が年3回まで支給されます。

妊娠率は37才を境界にして加齢とともに急下降し、流産率は急上昇します。
35歳と40歳では妊娠率と流産率に2倍以上の差があります。
妻が35才を越えて挙児を希望される方がおられましたら、
急がれるようお勧めいただけたら幸いです。

 

クリニック院長、体外受精センター 本山 洋明
倉敷成人病センターニュース  (2013年3月)