整形外科のご紹介 ~倉敷成人病センターニュース No.17(2013年9月)

整形外科は平成17年に設置され、現在8年が過ぎています。
勤務する医師は4人で全員がリウマチ学会会員であり、
そのうち3人がリウマチ学会専門医、その中の1人が指導医と、
リウマチ治療に関して近隣でも特化した存在です。

病棟自体もリウマチ膠原病センターとの共同病棟なので、日頃から内科系、外科系の連携が強く、リウマチに特徴的な関節破壊だけでなく種々の合併症にも対応できる体制のもと、OKAYAMAリウマチネットワークの中核施設の一つとして機能しています。

関節外科は三好信也、吉原由樹医師が担当しており、上肢から下肢までの種々の人工関節を主体とした関節再建術の他、各種関節形成術、関節鏡を使用した手術も多く行っています。
下肢の人工関節(担当:三好)については近年その耐久性が著しく向上し、
30年以上の長持ちを期待された機種が広く使われるようになっており、
その適応もより若年者に向かって広がりつつあります。
しかし、それゆえに、人工関節をより正確な位置に設置することが求められるようになり、
その目的でナビゲーションを使用した手術の他、術前に撮影した四肢MRI、
あるいはCTから三次元モデルを作成し、個々の患者に最も適した手術用機械を
オーダーメードで作って手技を遂行するPatient Specific Instrumentationと呼ばれる方法も採用しています。

これらの方法で従来の手術に比べて精度の高い結果を得られるようになったほか、従来から行っていたMIS(Minimmaly Invasive Surgery)の流れを汲むmuscle sparing technique(筋腱温存手術)も採用し、入院期間の短縮ができるように努力しています。

吉原医師は手の外科専門医でリウマチ手の外科を得意とするほか、足の外科学会にも所属しており、外反母趾、足部変形などに対する手術を多く手掛けています。この分野ではまだまだ専門医の数が少なく、近隣からの紹介も増加しつつあります。

脊椎外科分野は戸田厳雄医師、岸本裕樹医師が担当しています。
当院では十分な保存療法を行うことが基本方針となっていますので、脊椎外科外来では多くのブロック療法が行われており、痛みに対する種々のアプローチがトライされています。 
また保存療法の一つとしてリハビリでの治療も重要で、
戸田医師はマッケンジー法という一種の体操療法を取り入れて成果を上げつつあります。

ここに紹介できなかった種々の新しい治療法も取り入れており、
常に最良の医療が提供できることを目標に日々精進しています。

 

整形外科部長 三好 信也
倉敷成人病センターニュース  No.17(2013年9月)