肝がん診療実績について 

肝がん治療には、外科的治療(肝切除)と肝がんの局所治療(経皮的ラジオ波焼灼療法など)さらにカテーテルを用いた肝動脈塞栓療法が主に行われています。
肝がんが小さい場合(1.5~2cm以下)は、経皮的ラジオ波焼灼療法を行います。
当院では超音波機器やラジオ波の機器を病室に移動し、患者さんの部屋で治療を行います。
肝がんがやや大きい場合(2~3cm程度)は、カテーテルを用いた肝動脈塞栓術(肝動脈から腫瘍への栄養血管に抗がん剤や塞栓物質を注入し腫瘍への血流を遮断する治療)と経皮的ラジオ波焼灼療法との併用療法を行います。

一般には肝動脈塞栓術を行った数週間後にラジオ波治療を行う施設が多いですが、当院では、同日同時に併用療法を行っています。治療効果の向上および入院期間短縮が得られています。
放射線科の血管造影室において超音波やラジオ波の機器を移動し、当科の医師のほかに放射線科の医師、レントゲン技師や臨床工学技士、看護師とでチーム医療を行います。

 
 ・H21年4月~H23年9月の間に局所凝固療法・塞栓療法を施した初発肝がん症例を対象としています。
・病期は原発性肝癌取扱い規約第5版に準じて分類しています。
・生存率の算出には肝がん以外の死亡も含めています。
 

肝臓病治療センター センター長  大元 謙治
倉敷成人病センターニュース  No.34(2015年2月)より一部改訂