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早期子宮頸がんに対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術を受けられる患者さんへ

●保険適用になった腹腔鏡下広汎子宮全摘術(子宮頸がん)

  2018年4月より早期子宮頸がんに対する 腹腔鏡下広汎子宮全摘術 が新たに保険収載され、これまでより多くの患者さんに身体に優しい腹腔鏡下手術を受けていただけるようになりました。腹腔鏡下手術(ロボット支援手術を含む)は、出血量が少ない、傷が小さく整容性に優れる、術後の痛みが軽減し回復が早いなどといった多くの利点がありますが、医師には高度な技術が必要とされます。

●LACC trialについて

  先日、早期子宮頸がんに対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術と従来の開腹手術の再発率・生存率を比較する大規模なデータが海外より出され、米国では腹腔鏡下手術の方が、再発率が高くなり、生存率が低くなると報告されました。(LACC trialというもので、これに日本の施設は含まれておりません。)原因はまだ不明確ですが、海外の不慣れな術者の技術や術式の問題などが考えられます。

●当院では

  当院では、本邦において先駆的に2000年より子宮頸がんに対する腹腔鏡下手術を導入し、これまでに約500例の患者さんを手術治療して参りました。この度、前述の報告を受けて当院で早期子宮頸がんに対する腹腔鏡下広汎子宮全摘術を受けられた患者さんの再発率・生存率を再調査致しましたが、術後5年間の無病生存率 97.1%、全生存率 98.2%と開腹手術と同等以上の非常に良好な治療成績であり、今回の海外からの報告とは全く異なるものでした。  当院としましては、これまで培ってきた技術とデータをもとに、腹腔鏡下広汎子宮全摘術を継続して行なっていく予定ではございますが、開腹手術か腹腔鏡下手術(ロボット支援手術を含む)かを選択される場合には、上記を十分にご理解いただいた上で選択していただきたく存じております。その他ご不明な点がございましたら、婦人科スタッフまでお問い合わせください。