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泌尿器科
 
 
  スタッフ

高本 均(副院長)
石戸 則孝
山本 康雄
市川 孝治
塩塚 洋一
佐古 智子
横山 昌平
 
「あらき腎・泌尿器科クリニック」(院長:荒木 徹)「腎・泌尿器科くにとみ医院」(院長: 國富公人)に対し、オープンシステムを設けています。
 
 
  概要

幅広い診療分野
当科は、1980年の開設以来、一貫して「QOLを重視した医療」を追求し、現在は常勤医6名(2012年2月現在)で日夜診療しています。
尿路結石治療では1986年12月から日本での第1号機であるEDAP-LT01による体外衝撃波結石破砕術(ESWL)の導入に始まり、経尿道的砕石術(TUL)、経皮的腎砕石術(PNL)といった"おなかを切らずに治す"治療を積極的に行ってきました。最近では難治性結石に対して、世界に先駆けてTULとPNLの同時治療を行い、短期間での社会復帰が可能となっています。
泌尿器癌では内視鏡による腎盂・尿管・膀胱の検査・治療を行い、さらに体腔鏡下に副腎・腎・尿管の手術を行っています。前立腺癌はPSAによる検診から治療まで各患者さんに合ったきめ細かい診療を提供します。浸潤性膀胱癌の治療では極力、膀胱の温存に努めます。
排尿障害では排尿機能検査士と共に病態を究明し、前立腺肥大症ではホルミウムレーザー治療(HoLEP)、腹圧性尿失禁ではメッシュテープを用いたTOT手術を始めとした最先端治療から自己導尿による排尿管理まで幅広い選択肢を提示できます。また骨盤臓器脱(膀胱瘤・子宮脱・直腸瘤)に対しては2006年12月からメッシュによるTVM手術を開始し、患者さんの満足度も良好です。
ほかに尿路性器感染症、漢方治療、勃起障害、男性更年期障害、男性不妊症、尿路外傷、小児疾患(包茎、停留精巣、陰嚢水腫、夜尿症)なども積極的に治療しております。
 
  外来診療

 診察担当表
 
セカンドオピニオンをご希望の方
 

 
  特  色

尿路結石治療
内視鏡治療・腹腔鏡手術
前立腺肥大症
尿路性器悪性腫瘍
神経因性膀胱
尿失禁
男性不妊症
ED外来
漢方治療
 
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1)尿路結石治療

結石自然排出のための運動療法、再発予防のための服薬生活指導、体外衝撃波砕石術(ESWL)、内視鏡治療を行っています。
ESWLは1986年12月から開始し、年間約300件施行しています。結石消失率は10mm以下の尿管結石で96%です。
破砕装置は2006年4月よりSonolith Vision(静電スパーク[スパーク・ギャップ]の放電により衝撃波を発生)を導入し、基本的に無麻酔外来治療で行っております。
近年、ESWLでこわれにくい結石に対しては、積極的に内視鏡治療を施行して良好な成績を認めています。
さらに、結石再発の原因となる病態を検査し、その1つである原発性上皮小体機能亢進症に対する手術療法も行っています。

2)内視鏡治療・腹腔鏡手術

ESWLのみでは完全砕石が困難なサンゴ状腎結石や嵌頓尿管結石に対しては経皮的腎砕石術(PNL)、経尿道的尿管結石砕石術(TUL)を、腎盂尿管移行部狭窄、尿管狭窄に対して経皮的腎盂尿管移行部切開術(Endopyelotomy)、経尿道的尿管切開術(Endoureterotomy)を、尿道狭窄に対して内尿道切開術(Endourethrotomy)を施行しています。

TUL・PNLなどの単独治療では治療が困難な症例に対し、当科は2007年11月、TULとPNLとを同時に行う内視鏡的結石治療TAP(TUL-assisted PNLの略)をわが国で最初に開発しました。2010年TAP手術に対し、日本泌尿器科学会総会賞および日本泌尿器内視鏡学会賞が授与されました。体位を工夫することにより、ほとんどの尿路結石のみならず尿路通過障害に対し、内視鏡的アプローチが可能になりました。

ホルミウムレーザー装置を導入し、合併症をお持ちになる高齢者や他の治療で治りきらない患者さんに対し、結石破砕、腫瘍焼灼、狭窄部切開を施行し短時間での治療、早期退院が可能となりました。(→実際の結石破砕の動画[約4M]

腹腔鏡手術はお腹に小さな孔を開け,この部分より長い鉗子を挿入し手術する方法です。現在、副腎腫瘍、腎腫瘍、遊走腎、腎盂尿管移行部狭窄症、腎盂尿管腫瘍などの疾患のほか、停留精巣に対する腹腔内精巣の検索などに行っています。従来の開腹手術と比べ身体に対する侵襲が小さいことが特徴です、
当院では泌尿器腹腔鏡技術認定医が治療にあたります。

3)前立腺肥大症

前立腺肥大症でお悩みの中高年男性の方にお知らせします。当院ではH18年7月から前立腺肥大症に対して最新のレーザー治療、HoLEP(ホルミウムレーザー前立腺核出術)とHoLAP(ホルミウムレーザー前立腺蒸散術)を行っています。

前立腺肥大症に対し最も広く行なわれている手術療法として、TUR-P(経尿道的前立腺切除術)やその他の治療法も、患者さんの希望により、行っています。

さらに詳しく見る→

4)尿路性器悪性腫瘍

当院の健診センターとも協力して早期発見に努めています。
特に前立腺癌、腎癌に対しては、健診センターでの前立腺特異抗原(PSA)、腹部エコーの採用により早期発見例が増加しています。

膀胱癌に対しては徹底的な経尿道的電気切除術(TUR−Bt)とBCGの膀胱内注入療法、あるいは放射線科との協力による抗がん剤動脈内注入療法を施行しており、膀胱を摘出することなく良い結果を得ています。
膀胱全摘出術の尿路変向術には適応があれば腸管利用による代用膀胱手術を行っています。

5)神経因性膀胱
ウロダイナミックシステム(下部尿路機能検査装置:EDAPTECHNOMED AUDACT)を使用して原因究明し、対応しています。
6)尿失禁
女性腹圧性尿失禁に対しては、骨盤底筋体操の指導、腟式スリング手術(TVT、TOT) 、コラーゲン注入術を主として、人工括約筋挿入術も適応を選んで行っています。
7)男性不妊症

現在では不妊症の原因は男性50%,女性50%と言われています。乏精子症や無精子症に対しては、当院IVFセンターと協力し精子採取を行っています。

月曜日・午後に特殊外来を設け、検査治療を行っています。

8)ED外来
水曜午後、金曜午前に特殊外来を設け、相談、検査治療を行っています。
9)漢方治療
証に基づいた治療を行っています。

 

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  手術・検査件数

詳細はコチラのページへ→

 

手術内訳
2010
件数
2009
件数
2008
件数
2007
件数
ホルミウムレーザーによる前立腺核出術(HoLEP)
85
112
91
108
尿失禁 腟式スリング手術 TOT(TVT)
26
14
16
15
ガイネメッシュによる膣壁形成術(TVM)
61
53
51
29
経尿道的結石摘出術(TUL)
93
71
74
90
経皮的結石摘出術(PNL)
31
24
15
15
顕微鏡下精子採取法 (MD-TESE)
7
7
7
6
膀胱全摘
2
3
3
0
前立腺全摘
24
25
17
20
腎摘
(部分切除、単純腎摘、腎尿管全摘含む) 
13
18
30
18
経尿道的前立腺切除術(TUR-P)
5
4
7
11
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TUR-Bt)
75
83
72
73
腎瘻造設
14
13
23
30
体腔鏡下手術
15
18
54
19
ESWL
275
300
332
405
前立腺針生検
127
149
150
176
全身麻酔
126
107
103
112
腰椎、硬膜外麻酔
408
600
390
392
浸潤麻酔
63
53
261
326
総手術件数
(ESWL, P-biopy, ステント留置も含める)
1123
1119
1272
1317
 

   ※がん診療のガイドラインはこちら 

 
  泌尿器科のおもな病気
 

腎臓
尿管
膀胱
前立腺
尿道
陰茎
精巣(睾丸)、
 精巣上体(副睾丸)
 
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1)腎臓

 癌ができることがあります。症状としておしっこに血が混じることがありますが、最近は症状がなくても検診の超音波で早期発見される方が増えています。

 腎のう胞は腎臓にできる水の袋です。原則的には治療の必要はありません。

2)尿管
 何といっても尿管にできる結石が詰まると痛い!「七転八倒」の痛さです。
 しかし大丈夫。今はお腹を切らなくても結石を破壊できる体外衝撃波破砕装置(ESWL)があります。
特別大きな結石でない限り、外来通院で治療できます。 なお、お腹を切って結石を摘出した方は、ここ15年で2人のみです。最近では結石再発予防のために、食事を含めた生活改善策を提供しています。
 子供で高熱と尿のにごりを繰り返す場合は膀胱の尿が尿管をとおって腎臓に逆流していることがあります(膀胱尿管逆流現象)。最近、お腹を切らなくても内視鏡治療などで簡単に治るようになりました。
3)膀胱

 尿が近い、尿の終わりが痛かったり、残った感じがするのは急性膀胱炎のことが多く、圧倒的に女性に起こります。
膀胱炎だけでは熱は出ませんが、腎臓にバイ菌が達すると40度近い高熱を生じます。

 尿に目で見て血が混じり(血尿)、他に症状のないときは膀胱癌のことがあります。放っておいても血尿は止まりますが、その間に病気が進行するので要注意です。早期ならばお腹を切ることなく、尿道から内視鏡で癌だけ取り除けます。さらに、BCG(結核菌)を膀胱に注入することにより、膀胱内に潜んでいる癌まで退治できるようになりました。このため、近年膀胱癌で膀胱を摘出せざるを得ない方は激減しています。

 30歳台以上の女性の少なくとも2割以上の方に自分の意思に反した尿の漏れ(尿失禁)があるといわれています。尿失禁にもいろいろなタイプがありますが、女性の尿失禁は腹圧性か切迫性のいずれか、もしくは両方です。セキ、くしゃみ、運動のときの失禁は前者、尿がしたくなったら我慢できず漏れるのは後者です。そのタイプによって適切な治療を行えば尿失禁は治ります。恥ずかしがらずにご相談ください。

4)前立腺
 前立腺といえば、肥大症が有名ですが、癌も急速に増加してきています。米国では男子の癌の一番が前立腺癌、死亡率でも肺ガンに次いで第二位です。
 本邦でも昭和45年には前立腺癌の死亡者数は約1000人でしたが、平成7年には約5000人となっています。癌の初期には自覚症状がありません。症状の進行に伴って尿が出にくいなどの肥大症と同じ症状が出てきます。PSAという血液中の特殊な蛋白質を調べることにより、早期に癌を発見できるようになりました。
 年齢にもよりますが、早期なら手術で癌を摘出することもできます。50歳を過ぎたら人間ドック、集団検診などでPSAの検査を受けて早期発見につとめることを勧めます。

 50歳以上の男性で「尿の出が悪くなった、排尿のため度度夜中起きるようになった、尿が間に合わない」といった症状を訴えるのは、ほとんどが前立腺肥大症です。
 若いときは精液の栄養を与えていた前立腺が、その役目を終えた後に大きくなって尿道や膀胱を圧迫、刺激するのです。症状が軽い方には内服治療を行いますが、症状の強い方や残尿が多い方には、お腹を切らない内視鏡手術を行い、肥大した部分を電気メスで取り除きます。30〜40才代の男性で排尿時の痛み、排尿の出が悪い、会陰部の不快感、発熱がある場合は前立腺にえんしょうを起こしていることがあります。いづれにしても泌尿器科専門医に受診してみてください。

5)尿道
男性で下着にウミがでたり、排尿のとき痛みがあるときには尿道炎が疑われます。放っておくと子供のできない(不妊症)の原因になることもあるので要注意です。
6)陰茎
ペニスが完全に皮でおおわれていて、頭がまったくでないのを真性包茎といいます。排尿に支障があれば成人、子供ともに外来で手術を行っています。
 男性で性交ができないことをインポテンスといいます。この分野の進歩は近年著しく、内服薬、注射、器具の使用や手術によって大部分の方で性交ができるようになります。恥ずかしがらずにご相談ください。
7)精巣(睾丸)、精巣上体(副睾丸)
炎症を起こすと、陰のうが腫れ、触れると痛く、高い熱が出ます。おたふく風邪と合併して発症することがあります。
 痛みも熱もなく、腫れているときには、大人も子供も陰のう水腫といって水が貯まっていることがほとんどです。まれに、年齢を問わず悪性の腫瘍ができることがあるので、診察を受けておく必要があります。
 子供の睾丸を風呂場でも触れないとき、睾丸がお腹の中にかくれていることがあり(停留睾丸)2歳までには専門医を受診してください。
 精巣で精子を作り、精管で運びます。この過程に障害があると不妊症(子供ができない)の原因となります。
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  広報誌

 2010年第3号「女性外来」
 2009年第4号「医療最前線 尿路結石治療」
 2007年第1号「前立腺肥大症の治療」
 2005年春号 「21世紀の尿路結石」
 
 
  最近の業績

岡山大学泌尿器科同門会 (2011/6)

第13回大森賞を受賞

日本泌尿器内視鏡学会 (2010/10)
(旧日本Endourology・ESWL学会)

第1回学会賞を受賞

日本泌尿器科学会 (2010/4)

第98回総会賞を受賞