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ロービジョン外来

目の病気の中には治療法のないものがあります。また、治療できても後遺症が残る場合があります。見えにくい状態で生活するのは不便なことですが、工夫次第でかなり克服することができます。

ロービジョン外来では、見やすくする補助具を合わせたり、福祉制度についてお教えしたり、就学や就労の相談に乗ったり、歩行やパソコン・スマートフォンなど日常生活の指導をしてくれる専門家をご紹介し、これからの生活を一緒に考えます。

視覚支援室には多数の拡大鏡(ルーペ)、視覚障害者用読書器、まぶしさを上手に軽減する遮光眼鏡のトライアル、読み書きを補助する罫プレート見本などを常備しています。実際に手に取り、覗き込んだり、目の前にかざしたりして「あ、見える」「これなら読める」「見るのが楽」を実感してみてください。

補助具の中には、福祉制度を利用すれば購入時に9割の補助を得られるものがあります。身体障害者手帳に該当するか、どの補助具が1割で買えるのかなども説明しながら選定していき、必要な書類を迅速に発行します。音声の機器は置いていませんが、どのようなものがあるかをご案内しています。

就学や就労、学校や職場で支障が生じていることも多いので、相談に乗り、更に専門的な相談先へ繋げます。見えなくてもパソコンはできます。ある程度以上の聴力は必要ですが、スマートフォンの操作もできますよ。むしろ、これらを積極的に使うことで、暮らしが便利になります。

また、今は声で家電が動く時代になってきています。くわしくは専門家から教わっていただきますが「その例えば」をお教えし、尋ね先をご紹介します。

さまざまな悩みを抱えている患者さんそれぞれに合わせて、いくつかのグループや団体をご紹介することもあります。
一人で抱え込まず、家族だけで支えようとせず、まずは「困っている」と主治医にお伝えください。