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かんせんせいがんないえん感染性眼内炎

感染性眼内炎:前眼部

眼球の中で生じる感染症が感染性眼内炎です。 眼科手術に関連して、まぶたや結膜などに存在する細菌が手術時に作成した創から術中や術後に眼内に侵入するもの(術後眼内炎)や、外傷によって生じた眼球の傷から眼内に細菌や真菌が侵入して生じるもの(外傷性眼内炎)などは外因性眼内炎です。

感染性眼内炎:眼底

体のなかに眼球以外の病巣があり、その病巣から血流にのって菌や真菌が眼内に波及して生じるのが、内因性眼内炎です。内因性眼内炎の原因は腎臓や腎盂の感染、肝膿瘍などのほか、免疫力の低下や血管内カテーテル(栄養のチューブ)の長期留置など多岐にわたります。

症状は眼の痛み、眩しさ、充血、急激(時に緩徐)な視力低下があります。外因性眼内炎では数日で発症する急性眼内炎と数日から1週間程度で発症する亜急性眼内炎、1カ月以降に発症する遅発性眼内炎があります。原因となる菌や真菌によって発症時期や経過が異なります。

感染性眼内炎:治療後

内因性眼内炎の場合は原因やその重症度、疾病期間などが関係してくるため、発症時期が明確ではありません。何れにしても、眼内炎は早急な治療を要する病気で、急性や亜急性眼内炎は、一刻でも早い治療を必要とする緊急性の高い疾患です。治療が遅れることで重篤な視機能障害や失明に至ることもあります。