TEL
vol.4

肉食動物と草食動物の視野の違い

2024/03/01

数年前から肉食系男子、草食系男子というワードをよく耳にするようになりましたね。人間の性格を例えるのに使われることが多くなったワードですが、そもそも「肉食動物」と「草食動物」の目の違いをご存知ですか?

食べ物でも肉食動物、草食動物を分類することは可能ですが、実は目の位置でも区別することができるんです。

肉食動物と草食動物の視野

肉食動物の目は獲物をしっかり捕らえられるよう顔の前側(正面)に位置しており、両眼で見える範囲が広いです。ただ、片目だけで見える単眼視野は それぞれ左右80度程度しかなく、後方は全く見えません。



一方、草食動物の目は顔の両側(横側)に位置しており、外敵から身を守れるよう広い視野を確保しているといわれています。両眼での視野は狭いですが、それぞれ左右180度の視野をもっており、両眼合わせて350度を常に見渡せます。

左右の目の間隔が狭いほど視野が重なり、物体をより立体的に捉えやすく距離を正確に測れるといわれています。

ライオンやネコなど他の動物を食べて生きている肉食動物と、シマウマやウサギのように外敵から逃げながら草木を食べて生きている動物では目のつくりや働きにも違いがあるんですね。

私たち人間は雑食系で、目の作りは肉食動物に似ています。草食動物と違って一度に350度を見渡せるわけではないですが、常に周りに気を配り、患者さんが困っていたり苦しんでいればすぐに手を差し伸べられるよう日々努めています。