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円錐角膜

円錐角膜1

円錐角膜とは、角膜中央部が薄くなり、前方に突出してくる疾患です。

これにより角膜にゆがみが生じ、不正な乱視が強くなり、視力が低下します。

思春期に発症し、その後進行していくことが多いのも特徴です。

 

原因

アトピー体質の方に多く見られる傾向があり、目を強くこする習慣が関係していると考えられています。

ただし、アトピーのない方にも発症するため、詳しい原因は明らかになっていません。いくつかの要因が関係している可能性があります。

症状

角膜のゆがみにより、不正乱視が強くなり、視力が低下します。

進行すると、眼鏡では視力が出にくくなることもあります。

また、視力の左右差が大きくなる、見え方が安定しないといった変化がみられることもあります。

検査・診断

視力検査・細隙灯顕微鏡検査・角膜形状解析で進行しているか確認します。

治療

円錐角膜の治療は、程度や進行度によって異なります。

初期から中期では、ハードコンタクトレンズによる矯正が可能です。

一方で、極度に進行するとレンズでは矯正できなくなり、さらに急性水腫による混濁が残ると視力低下につながるため、角膜移植が必要となる場合があります。

近年では、角膜クロスリンキングという治療法が開発され、初期から中期の円錐角膜の進行を抑えることが可能になりました。

角膜クロスリンキングは、リボフラビン(ビタミンB2)を点眼しながら紫外線(UV-A)を照射し、角膜内のコラーゲン線維を架橋して強度を高める治療です。進行を停止させることを目的としています。

2003年にドイツで開発され、日本でも安全性・有効性が確立された標準的な治療法です。当院では、FDAで認可されているGlaukosKXL1Bを使用し、角膜上皮を掻把しない方法で行っています。

この方法は、痛みや感染症などのリスクが少なく、安全性の高い治療です。90%以上の症例で進行が抑えられると報告されています。手術は局所麻酔で行い、時間は30分程度。日帰りまたは入院のいずれも選択可能です。
円錐角膜2-3

予防・注意点

クロスリンキングは進行を抑えることはできますが、角膜の形状を元に戻すことはできません。

そのため、できるだけ早期に発見し、適切なタイミングで治療を行うことが重要です。

乱視が進行する、眼鏡で視力が出にくい、視力の左右差があるといった症状がある場合には、円錐角膜の可能性も考えられます。

はっきりしない場合でも、早めにご相談いただくことをおすすめします。

費用について

角膜クロスリンキングの手術費用は保険適応ではなく、自由診療となります。