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放射線治療科

高精度放射線治療から緩和治療まで患者さんひとりひとりにあった最善の治療を提案いたします。

“がん治療の充実を図り、さらなる地域医療に貢献したい”という想いから、2021年2月新棟1Fへ放射線センターを新設し、がん治療の3本柱“放射線治療・手術・化学療法”の一つとなる“放射線治療”を導入しました。放射線センターは、放射線治療エリアと核医学エリアからなり、放射線治療エリアではVarian Medical Systems社製のTrueBeamによる高精度放射線治療のほか、岡山県内では2施設目となる前立腺がん永久挿入密封小線源療法、高気圧酸素併用治療を開始しました。

治療

画像誘導放射線治療(IGRT)

放射線治療装置本体に搭載されたX線撮影装置「On Board Imager(OBI)」により、さまざまな方向からの画像の取得が可能です。また、これを利用した「Cone Beam CT」は、骨構造だけでなく、体内の軟部組織の状態も把握し、位置照合することが可能です。

強度変調放射線治療(IMRT/VMAT)

多方向から放射線の当たる量(強度)を変化させながら照射することで、最適な線量分布を作成します。病変に対して十分な線量を照射しながら、同時にリスク臓器へは線量を低減することが可能です。

定位放射線治療(SRT/SBRT)

通常よりも高い精度で位置照合を行い、放射線を病変の形状に正確に一致させて3次元的に集中照射します。 周辺の正常組織への影響を減らしながら病変に高い線量を照射することが可能です。

呼吸同期照射

肺などの病変に対して、呼吸のタイミングに合わせて照射します。呼吸によって病変が大きく動く場合に有効です。左乳房の術後放射線治療では、心臓障害のリスクを減らすために行う場合もあります。





前立腺がん永久挿入密封小線源療法

この治療は、I-125を密封した線源(約1mm×5mmの小さなチタン製カプセル)を前立腺の中に50-100個留置し、がんの内部、あるいは近傍から放射線を照射します。がん組織に高い放射線量が当たるので強い治療効果が得られます。一方、周囲の組織には極めて低い線量しか当たりません。
この治療に要する入院期間は通常4日間と短く、早期に社会復帰ができます。また手術などに比べて身体的負担が小さいといったような特徴があります。

高気圧酸素治療

TrueBeam

大気圧よりも高い気圧環境下において高濃度酸素を投与することで、組織の低酸素状態の改善を図る治療法です。がん治療では、腫瘍内低酸素細胞環境の改善を目的に治療を行います。良性疾患についても突発性難聴やイレウス、脳血管障害などに効果が期待できます。

放射線治療の適応疾患について

乳がん、子宮頸がん、前立腺がん、肺がん、食道がんなど、さまざまながんに対する根治治療、術前・術後照射、予防照射からがんの痛みを和らげる緩和治療まで含め、がん患者さんのさまざまな病態、状態で適応となります。

TrueBeam
放射線治療装置「TrueBeam」

放射線治療装置には、強度変調放射線治療や定位放射線治療が迅速かつ高精度に実施できるよう設計されたVarian Medical Systems社製のTrueBeamを導入いたしました。さまざまな大きさ、形状の病変に合わせて照射することができ、正常組織への影響を最小限に抑える放射線治療が可能です。

実績

原発巣別新規治療患者数

(単位:人)

部位 2021年度 2022年度 2023年度
脳・脊髄 0 1 0
頭頸部 1 0 0
肺がん 4 10 18
乳がん 131 127 138
消化器 22 30 15
泌尿器 59 40 73
婦人科 16 16 12
血液疾患 1 1 2
その他(悪性腫瘍) 1 0 2
合計 235 225 260

外部放射線治療と小線源治療の実施件数

(単位:件)

治療方法 2021年度 2022年度 2023年度
外部放射線治療 302 297 365
 IMRT (56) (72) (107)
 定位放射線治療 (2) (12) (15)
 三次元放射線治療 (244) (213) (243)
シード小線源治療 15 4 4
合計 317 301 369

緩和治療の実施件数

(単位:件)

 治療方法 2021年度 2022年度 2023年度
緩和放射線治療 77 112 148