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子宮頸がんとは

婦人科のがんで最も多い子宮がんには、子宮頸がんと子宮体がんがあります。子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部と呼ばれる部分から発生します。

子宮の入り口付近に発生することが多いので、普通の婦人科の診察で観察や検査がしやすいため、発見されやすいがんです。

また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんです。
一方、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要といえます。

 

子宮頸がんの原因

子宮頸がんの発症には、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルス感染が深く関係しており、
患者のほとんどがヒトパピローマウイルスに感染していることが分かっています。

ヒトパピローマウイルスは主に性行為によって感染し、それ以外での感染は極めて稀です。
性交渉の経験がある方であれば誰でもヒトパピローマウイルスに感染するおそれがあります。

子宮頸がんはヒトパピローマウイルスが主原因の病気ですので、
予防ワクチンで発症を減らすことが期待できますが、検診を受けることが最も重要です。

 

子宮頸がんの症状

初期の子宮頸がんは自覚症状がないケースがほとんどです。
進行すると、不正出血、おりものの増加、性交後の出血といった自覚症状があらわれてきます。
さらに進むと、普段から不正出血をするようになります。

【当院の特徴】

当院では年間1,100症例以上の腹腔鏡下手術を行っており、
これまでに1,300症例を超える婦人科がん腹腔鏡下手術の実績があります。

子宮頸がんに対しても腹腔鏡下手術を行っております。腹腔鏡下手術は術後の回復が極めて早く、
痛みが軽微であるため、翌日には歩行、食事が可能であり、従来の開腹手術の術後と比べ著しい差があります。

また、精密な手術で出血も少ないため、輸血を必要とする例はほとんど無くなりました。
腸管へ対する影響も極めて少なく、麻痺性イレウス(腸管麻痺)はほとんどありません。
癒着もほとんど無いため腸閉塞などの腸管合併症も激減しています。

【1】

妊娠の可能性を残す子宮頸がん手術

がんの進行期によっては(Ⅰb1期で腫瘍径2.5cm未満)、将来妊娠したいという強い希望がある患者さんには腹腔鏡下子宮温存手術(腹腔鏡下広汎性子宮頸部切除術)を施行することもできます。

妊娠をする子宮体部を残し、病気のある子宮頸部のみ切除する手術方法であり、
妊娠の可能性を残すことができます。2001年に当院が日本で初めて腹腔鏡でこの手術を行い多数の経験があります。

また、術後の再発率が極めて低いのも特徴です。
子宮頸がんの腹腔鏡子宮温存手術(腹腔鏡下広汎性子宮頸部切除術)は国内では当院でしか行えず、また術後妊娠出産された患者さんも多数おられます。

【2】

神経温存手術

子宮頸がんの根治術として必要な広汎子宮全摘術では子宮周囲の組織を広く切除しなければならず骨盤神経が切断されるため、術後の膀胱障害(排尿障害)が起こる可能性があります。

腹腔鏡下手術では骨盤の深部までカメラで観察することができ、また映像を拡大して手術が行えるため骨盤神経を温存することが可能となり、現在ではできる限り神経を温存する手術を心がけております。

【3】

細径化手術

腹腔鏡下手術はお腹に数か所の穴をあけて行う手術ですが、現在はその穴をできる限り小さくするように工夫しております。

現在日本で普及してきているロボット手術(ダビンチ手術)では、12mmや8mmの創が5-6か所必要となりますが、当院では5mm×2か所、2mm×2か所の4つの小さい傷(世界最小)でこの手術を行っております。

【4】

腟延長術

広汎子宮全摘では腟も数cm摘出する必要があり、術後は腟が短くなります。
術後も性交渉を希望される患者さんには腟をもとの長さ程度にする腟延長手術も行っております。

【5】

開腹手術と変わらない術後成績

子宮頸がんに対する手術は日本では開腹手術が基本であり、腹腔鏡下手術は残念ながらまだまだ普及してきておりません。

しかし、当院で腹腔鏡下手術を行った患者さんの術後の再発率のデータはとても良く、開腹手術と変わらない手術成績です。今後子宮頸がんに対しても腹腔鏡下手術が普及していくよう当院は努力していきたいと思っております。

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