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子宮筋腫(治療、及び腹腔鏡下手術)

●子宮筋腫について(動画約3分)

    ●子宮筋腫とは

    子宮筋腫とは子宮の筋肉から発生した腫瘍のこと。腫瘍がひとつの場合を「単発性筋腫」、大小たくさんある
    場合を「多発性筋腫」と言い、子宮の大きさは通常は鶏卵ぐらいですが、子宮筋腫により子どもの頭程度の大きさに
    なってしまうこともあります。

    腫瘍といっても良性の腫瘍なので、悪性腫瘍とは違い無制限にがん細胞が増えたり、他の臓器に移転・増殖したり
    しないので、命を脅かすような危険なものではありません。しかしながら、子宮筋腫を軽視するのは危険です。
    子宮筋腫による月経痛や貧血などの症状は、日常生活もままならないほど強く出る場合があり、それに伴って
    めまいや動悸などが起こることもあります。
    また、しばしば不妊の原因にもなり、ごくまれに悪性腫瘍の一種である「子宮肉腫」が見つかることもあります。

    ●症状

    子宮筋腫の症状は、月経期間が長くなる、月経時の出血量が多くなる、月経時に強い痛みがあるなど、
    月経時に起こるものが一般的です。また、子宮筋腫が進行すると、腫瘍が大きくなることで周囲の臓器・組織を
    圧迫し、腰痛や頻尿、便秘などの症状も起こります。今までにない激痛や大量出血があった場合には、重篤な
    状態になりかねませんので、すぐに病院にかかるなどの対処が必要です。

    -危険な症状と考えられる病気

    今までにない激痛

    子宮の外に発症する子宮筋腫(有茎漿膜下筋腫)は、筋腫の茎となる部分がねじれて筋腫捻転が起こると大激痛に襲われます。ねじれると壊死が起こり、放っておくと腹膜炎などの重篤な合併症が起きます。

    大量出血

    子宮の内側にできる子宮筋腫(粘膜下筋腫)は特に出血しやすく、ひどい場合ボコボコと溢れるようなとんでもない量の出血が起こることもあります。出血性ショックを起こす危険性があります。

    ●原因

    子宮筋腫の原因は今のところ解明されていません。ですが、女性ホルモンの分泌がさかんな30代から筋腫と
    診断される人が増え、一般的に閉経すると女性ホルモンが少なくなり筋腫が小さくなることから、女性ホルモンの
    エストロゲンの影響が考えられています。女性ホルモンは初潮のころから分泌されるので、長年女性ホルモンの
    影響を受けて発症していた筋腫が少しずつ成長して30代ぐらいに発見されるということが多いようです。

     

    ●腹腔鏡下手術による子宮筋腫治療について

    子宮筋腫の手術方式は子宮筋腫そのものを取り除く「子宮筋腫核出術」と、子宮を全摘する「子宮全摘術」に
    分かれており、どちらの手術も「開腹手術」または「腹腔鏡下手術」で行います。

    当院では開腹手術はもとより腹腔鏡下手術を数多く手がけています。腹腔鏡下手術は傷が小さい、痛みが少ない、
    回復が早いなどが特徴であり、術後の癒着(本来離れているべき組織同士がくっつくこと)が少ないため、
    妊娠機能を維持しやすいという大きなメリットがあります。実際に子宮筋腫に対して腹腔鏡下手術を経験された後、
    妊娠・出産をされた方も数多くおられます。

    子宮筋腫核出術

    子宮筋腫核出術は、子宮の正常な組織は残し筋腫のみを摘出する術式です。子宮の機能を残せるので妊娠の可能性を
    残せます。当院では、他の病院では腹腔鏡下手術は不可能と言われるような大きな子宮筋腫に対してもできる限り腹腔鏡
    で手術を行います。手術を考えており、できれば腹腔鏡下手術で行いたいという方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

     

    ●特徴

    子宮筋腫核出術では子宮を残しますが、子宮に傷がついた状態になるため、将来的に妊娠された場合には、帝王切開
    による分娩をお勧めしております。また、子宮筋腫は子宮が残っている以上残念ながら再発する可能性があり、現状では
    再発を予防する有効な手段はありません。

    ●子宮全摘術

    腹腔鏡下子宮全摘術は、腹腔鏡を使用して子宮を摘出する方法で、当院が日本で一番多く行っている手術です。
    1~2kgを超えるような大きな子宮筋腫(通常の子宮は100g程度)に対しても腹腔鏡で子宮全摘術を行っています。
    子宮をすべて摘出するため、子宮筋腫が再発する心配はなく、子宮がんになることもありませんが、妊娠・出産の
    機能を失ってしまいます。また、子宮は女性ホルモンを分泌していないので、子宮全摘術をしても卵巣を残すこと
    により、更年期障害などを避けることができます。閉経前の方はできる限り卵巣を温存することをお勧めしています。

    ●一歩先に進んだ腹腔鏡下手術

    当院では、患者さんの状態、子宮のサイズに応じて臍からアプローチするSSL(単孔式腹腔鏡:お臍の傷1箇所での手術)
    や、経腟腹腔鏡下手術でも子宮全摘術を行っています。いずれの手術においても回復が早く、傷も目立たないため
    美容面にも優れています。患者さんのご希望を聞きながら、最適な手術方法を検討していきます。腹腔鏡下手術は
    ビデオモニターを通しての限られた視野で専用の器具を操作して行うため、非常に高度なテクニックが要求されます。
    当院は、豊富な腹腔鏡下手術の実績と世界トップレベルの技術を持っています。子宮筋腫の治療を検討されている方、
    迷われている方は、一度当院までご相談ください。 

     

    ●倉敷成人病センター婦人科からのメッセージ

    当院婦人科には広島、香川など近県はもとより全国から患者さんが、診察やセカンドオピニオン等で来院されています。
    婦人科の腹腔鏡下手術数では国内でもトップクラスの症例数があり、書籍やテレビなどのメディアでも取り上げられています。

    【最近紹介された主な書籍・メディア】
    ・「がん最新治療に挑む15人の名医」 KADOKAWA出版
    ・「2018年度版国民のための名医ランキング」 桜の花出版
    ・「手術数でわかるいい病院2017」 朝日新聞出版
    ・「腹腔鏡手術のスペシャリスト!限界を極める婦人科の救世主」 BS-TBS ヒポクラテスの誓い

    大きな開腹創に不安をお持ちの患者さん、早期社会復帰が必要な方、低侵襲な手術法に関するセカンドオピニオンを求めていらっしゃる患者さん、治療方法や費用についても一度ご相談ください。 一人でも多くの方の力になれたら幸いです。