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肝臓病治療センターについて

当センターは岡山県内に11か所ある「肝炎二次専門医療機関」に認定されており、
急性・慢性肝炎から肝硬変および肝がんに至る一連の肝疾患を中心に診療しています。
また、セカンドオピニオン機能や施設間連携が可能な地域の中核的役割を果たすことが求められています。
肝臓専門医4名と後期研修医1名、栄養管理士および専属の看護師が最先端の医療を提供し、
地域の患者さんや先生方に医療貢献することを目標としています。

B型肝炎に対しては、年齢や症状などにあわせて、ペグインターフェロン治療
あるいは、核酸アナログ製剤(エンテカビルやテノホビルなど)による治療を行います。
最近ではシークエンシャル療法による根治療法~薬物離脱を目指しています。

C型肝炎ウイルス感染後には、大部分が慢性肝炎となり、無症状のまま、数十年の経過で肝硬変となり、
さらに肝がんへと進行する場合が多くみられます。

当センターでは肝臓病が進展しないように、各段階での治療を行っています。
とくに、慢性肝炎の時期に肝硬変へ進展しないように、インターフェロン治療を行っていましたが、
最近はインターフェロンフリー(内服薬のみ)治療を中心に行っています。
今後も、次々と登場する新薬にあわせて、最新の治療を提供していきます。

また、肝がんが発見されたならラジオ波焼灼療法や肝動脈塞栓術などの
低侵襲で最先端の医療を行います。

最近3年間の実績は、インターフェロン治療約192例、ラジオ波焼灼療法約177例、
肝動脈塞栓術約200例を施行しています。
インターフェロンフリー治療は、最近6ヶ月間で約30例施行しています。

最近増加している脂肪肝~脂肪性肝炎(NASH)に対しては,IN BODY(インボディ)を用いた
体成分分析を元に、管理栄養士による栄養療法を行います。

また、薬物療法および運動療法などを組み合わせた治療にて良好な成績が得られています。
当センターでは、専門スタッフが直接診療にあたり、患者さんといっしょに治療することを
モットーとしています。

(2015.7.23改訂)

トピックス

B型、C型肝炎治療が進歩しています

 1)B型慢性肝炎の治療

 1. テノホビル(テノゼット)
  平成26年5月にB型肝炎の抗ウイルス薬の核酸アナログとして
テノホビルが使用できるようになりました。
従来の核酸アナログ(ラミブジン、アデホビル、エンテカビル)と比較し
薬効が高く、薬剤耐性変異株ウイルスの出現が少ないとされています。
平成26年肝炎治療ガイドラインでも核酸アナログの第一選択としては
エンテカビルまたはテノホビルが推奨されています。
また、従来の核酸アナログ製剤からの切り替えも可能ですので
担当の肝臓専門医とご相談ください。
 
 2. シークエンシャル療法
  

核酸アナログ治療は治療中止後に肝炎再燃や重症化の可能性があり
長期間(ほぼ一生)内服することが原則となっています。
核酸アナログ治療により、血中のB型肝炎ウイルスが長期間消失した場合の
薬物治療終了の安全な方法として、シークエンシャル療法が試みられています。
この治療にもいろいろな方法(下図)があり
A-①:一定期間、核酸アナログとインターフェロンとを併用し、その後同時に投薬を終了する方法や
A-②:一時、両治療併用後に核酸アナログを中止し、次にインターフェロン治療も中止し、
薬物治療を終了する方法があります。
また、B:核酸アナログを中止後、インターフェロン治療を行い、その後治療を終了する方法もあります。
この治療法には、いくつかの注意点があります。
1点目は、患者条件です。核酸アナログ治療を2年以上行い、血中HBVDNA量が陰性となり
またHBe抗原が陰性となっている患者に効果が期待できます。
2点目は、治療終了後も定期検診が必要で肝炎再燃の場合には再治療の可能性もあります。
3点目は、インターフェロン治療と核酸アナログ内服との同時治療は保険診療が
出来ないと思われますので注意が必要です。
 

  

 

 

 2)C型肝炎の新しい治療について

 

ここ数年、C型肝炎に対する新薬が次々と登場し、治療選択が増えてきました。
一方、治療法の選択を間違えるとC型肝炎ウイルスが耐性化し
治療がさらに困難となる恐れもあります。

現時点での最新の治療法の選択については
①インターフェロン治療を希望される患者さんには
  インターフェロンを含んだ3剤併用治療を受けていただくこととなっています。
②インターフェロン治療を希望されない患者さんには
  インターフェロンなしの内服2剤の治療が保険適用されます。

以下に治療法を示しますが、個々の患者さんで状況が異なりますので
肝臓内科専門医と直接ご相談下さい。

  

 
  1. インターフェロン治療が適切あるいは可能と判断された患者さん
  インターフェロン治療が適切あるいは可能と判断された患者さんには
シメプレビル(ソブリアード)を含む3剤のインターフェロン治療を行います。
具体的には、ペグインターフェロン注射とリバビリン(レベトール)内服と
シメプレビル(ソブリアード)内服の3剤併用治療を24週間(約6か月)(シメプレビル内服は12週間)を行います。
この治療でのウイルス消失率は8〜9割となっています.
副作用としては、一時的に黄疸が出たり日光過敏症(ひどい日焼け)に
注意が必要と思われますが、ほとんどの患者さんが外来での治療が可能と思われます。
肝炎の助成金制度が利用可能ですので肝臓専門医とご相談下さい。
 
   
 
 2. 1型C型肝炎に対する内服2剤の抗ウイルス治療
  平成26年9月に、C型肝炎に対してインターフェロン注射を行わない
抗ウイルス薬のダクラタスビル(ダクルインザ錠)とアスナプレビル(スンベプラカプセル)との2剤内服による治療が可能となりました。
副作用は、頭痛・発熱や鼻咽頭炎が約10%にみられ
肝機能障害が約15%みられます。
肝障害のために5〜8%の患者さんで治療が中止されています。
ダクルインザを1日1錠とスンベプラカプセルを1日2カプセルとを
24週間内服治療でウイルス排除率は8〜9割とされています。 
 
  内服2剤(インターフェロンなし)治療対象者
  

1型のC型慢性肝炎~代償性肝硬変患者であって、「C型肝炎ウイルスの薬剤耐性遺伝子」検査により、ウイルス変異がみられない患者さんがよい適応です。

注)薬剤耐性遺伝子(NS5A耐性置換:Y93H、L31M/V)で変異が
   みられる場合には ウイルス排除が困難であるだけでなく、
   耐性ウイルスが残りその後の治療が困難になるとされています。
   したがって、治療適応については
   肝臓専門医と十分に相談されることが必要と思われます。
 ※この耐性遺伝子検査は保険適応外で約2万円(助成金対象外)かかります。

内服2剤の肝炎治療については助成金制度が利用可能となりますので、担当医にご相談ください。
 

 3. 2型C型肝炎に対する内服2剤の抗ウイルス治療
   平成27年5月から、ソフォスブビル(ソバルディ、1日1錠)と従来品であるリバビリン(1日3~4錠)を併用して12週間内服治療による2型C型肝炎~代償性肝硬変の治療が可能となっています。
この治療による副作用は貧血以外は頭痛や倦怠感などで重篤なものはみられていません。
 
 4. 今後使用可能となるインターフェロンフリー薬として
   1型C型肝炎~代償性肝硬変に対して、ソフォスブビルとレディバスビルの合剤(ハーボニー配合錠)が認可予定です。
また、パリタプレビル+リトナビル+オムビタスビルの3剤配合経口薬(アッヴィ)は、1型C型肝炎~代償性肝硬変効果があり、現在承認申請中です。
 
   

 

 


肝臓病の自然経過と治療戦略

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治療戦略

私たちは、肝臓病が進展しないように、各段階での治療を行っています。

とくに、慢性肝炎の時期に肝硬変へ進展しないように、また肝がんを予防するために
インターフェロンフリーまたはインターフェロン治療を行うことが重要と考えています。

また、肝がんの早期発見を常に心がけ、肝がんが発見されたならラジオ波焼灼療法など
最先端の医療にて肝がんの根治治療を目指しています。
以下に、肝臓病治療の一部を概説いたします。

 

>肝臓病治療の方法はこちら >肝がんについてはこちら


診療スケジュール・担当医(2017年12月)

  部屋番号

新井 新井 新井
(予約のみ)
新井
大元 紹介外来
(担当医)
大元 柴田 大元
柴田
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大元
(予約のみ)
柴田
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柴田
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柴田
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外来(大元)
柴田