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呼吸器外科

手掌多汗症でお困りの方へ

2023/09/13

手掌多汗症イラスト

手掌多汗症(しゅしょうたかんしょう)とは?

最近、テレビCM等でも目にされることもあるかと思いますが、「手掌多汗症」という病気があります。
これは緊張すると手などに汗を多くかく、いわゆる精神性発汗による疾患です。
手から汗がポタポタ流れ落ちるほどひどい状態の患者さんもおり、多くは10代頃に症状が現れはじめ、学校生活に支障をきたしている場合もあります。
治療法があまり知られていないため、成人になっても手汗で困っている方が大勢いるとされ、原発性手掌多汗症(=原因のない手のひらの多汗症)の患者さんは19人に1人いると言われています。

手掌多汗症の状態

手のひらの汗の出る量は、時間帯やその日の気温、緊張の度合いによっても異なりますが、目安のためにレベル1〜3に分けています。また、重症度判定はHDSS分類(多汗症疾患重症度評価度)を用いて行い、スコア3・4を重症としています。

レベル別症状HDSS分類




なぜ呼吸器外科で手掌多汗症を治療できるの?

胸部にある交感神経が発汗と関係しており、活動性の高い病的な交感神経節を切除することで治癒が期待されるためです。
塗り薬による治療もありますが、効果は個人差があり限定的で、治療期間も長期にわたります。
一方で手術による治療は治療効果が確実で、治療期間も短くて済みます。

当科では美容面を考慮して、腋窩付近に3mmの細い胸腔鏡を用いた「胸腔鏡下胸部交感神経節切除術(ETS)」を行います。保険適用で、多くは1泊2日の入院で行います。
ただし「代償性発汗」といって、手の汗が制止するかわりに胸や背中など別の部位に大量の発汗がみられる合併症が起こることがあります。そのため、患者さんには事前に説明し、理解していただくことが必要になります。


 

呼吸器外科主任部長の紹介

当院の呼吸器外科主任部長の奥村典仁医師は、手掌多汗症を含め胸腔鏡を使用した低侵襲の「完全鏡視下手術」を中心に高い実績を持っています。
     


当院では皮膚科・呼吸器外科にて手掌多汗症(手汗)の治療を行なっております。どんな治療法があるか分からない…、皮膚科を受診しているが治らない…など手掌多汗症でお悩みの方は、お気軽にご予約ください。
[TEL]086-422-2112(予約受付時間 平日9:0016:00)