外来受付時間

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面会時間
新型コロナウイルス等の感染予防のため、2020年3月26日(木)から当面の間入院患者さんへのご面会を制限させていただいております。
休診日
土・日・祝日
および年末年始(12/30~1/3)
※産科・婦人科は土曜午前中に診療を行なっています。

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ロボット先端手術センター

体にやさしく 手術後の回復も早い低侵襲手術。
リラックスして最先端の手術を

当院では全国に先駆け、1997年より患者さんの体への負担が少ない腹腔鏡下手術を開始。
2013年10月、中四国地方の民間病院では初めて内視鏡手術支援ロボット ダビンチ Siを導入し、2019年最新型のダビンチ Xiへ更新。婦人科の子宮がんや良性の子宮全摘(子宮筋腫など)、泌尿器科の前立腺がん、腎臓がん、骨盤臓器脱の手術を行なってきました。
そして2021年2月、ロボット先端手術センター開設に伴い、ダビンチ Xiを2台体制とし、患者さんの体への負担が少ない低侵襲手術のさらなる強化を図ります。

ロボット支援下腹腔鏡手術とは?

ロボット支援下手術とは、手術支援ロボットを用いて行う手術を指します。当院で導入している手術支援ロボット「ダビンチ」は、1990年台にアメリカで開発され、2000年代以降アメリカを中心に欧米において婦人科手術の主流となり、日本国内では2009年に導入されました。コンソールと呼ばれる機械の中で、術者がロボット鉗子(手術操作のための器械)を遠隔操作し、手術助手や看護師が患者さんのそばに立って手術の補助を行います。

ロボット支援下腹腔鏡下手術の特徴

①低侵襲性
傷が小さい:良性疾患(子宮筋腫、子宮内膜症、骨盤臓器脱など)では5~8mmの傷4~5ヵ所、悪性疾患(前立腺がん、腎がん、子宮がん、卵巣がんなど)では8~12mmの傷5~7ヵ所、で手術を行います。開腹手術に比べて、傷が非常に小さいため、痛みが少なく、患者さんの体への負担が少ない手術です。そのため、術後の回復が早く、さらに整容性にも優れています。
②最先端技術による手術サポート・高い安全性
術者はコンソール内で鮮明な3D映像による立体的な拡大視野で術野を見ることができ、さらに術者が操作するロボット操作鉗子にはスケーリング機能(手元の操作幅よりロボット鉗子が小さい幅で動きます)や手振れ防止機能といった従来の腹腔鏡下手術にはない特殊な機能を備えています。これらの最先端医療技術が、患者さんにとって安全で精緻な手術を可能にします。

倉敷成人病センター婦人科でのロボット手術の特徴

圧倒的な手術件数、2台のダビンチXi

当院では、他の施設に先駆けて、2013年よりダビンチ手術を導入しました。当時は保険収載されておらず、臨床研究(自費診療)として行なっておりましたが、2018年4月より、子宮良性疾患および子宮体がんに対するロボット支援下手術が保険収載され、より多くの患者さんにロボット手術を受けていだだくことが可能になりました。 それと共に、ロボット手術器機の発達も急速に進んでおり、2019年9月より最新機種であるダビンチXiにバージョンアップし、2021年2月よりダビンチXiを更にもう1台追加導入し、合計2台の最新ロボットを用いたロボット先端手術センターを立ち上げました。これによって、より多くの患者さんにロボット手術を受けていただけるような体制が十分整備されました。2021年1月の時点で、ロボット手術件数は1,000件を超え、日本では圧倒的にトップのロボット手術実績を誇ります。

経験豊富な医師による執刀

当院婦人科でのロボット手術の執刀は、十分な腹腔鏡下手術の経験・技術を備えた産婦人科内視鏡学会認定の「腹腔鏡技術認定医」のみが行うことで、手術の質を担保しています。腹腔鏡技術認定医の資格を持っていない医師であっても、実際にロボット手術を行うことは可能ですが、ロボット手術には腹腔鏡下手術と共通する部分が多くあるため、これらの経験を活かして、より質の高い安全なロボット手術を行うことを心掛けています。現在、当科には腹腔鏡技術認定医が6名(中国・四国地域で最多)、日本ロボット外科学会が認定するロボット手術の専門医資格を併せ持つ医師が4名在籍しています(日本国内で最多)。その中でも、国際A級ライセンスを持つ医師は、日本国内において、安藤正明医師1名のみとなっております。(2021年4月時点)

日本における教育/指導的立場・オピニオンリーダー

当科では、日本国内で先駆けて、1998年より腹腔鏡下手術を開始し、2013年からロボット手術を導入しました。多くの手術実績があり、希少な手術症例なども数多く集まることから、全国からその技術習得を目指す志高い医師が集まります。更なるロボット支援下手術の安全な普及のために、若手医師の教育や資格取得にも力を注いでいます。また、婦人科ロボット手術学会認定のロボット手術指導者(プロクター)の資格を有した医師も2名在籍しており、他の施設でのロボット手術の教育・指導を行なっています。 国内の関連学会のみならず、国際学会にも積極的に参加することで、当科における手術はグローバルな視点から非常に高い評価をいただいており、海外からの手術見学者も定期的に訪問しています。これまでに内視鏡手術に関する数多くの受賞歴があり、論文作成などの学術活動も積極的に行なっています。

入院から退院まで、退院後の生活について

子宮良性疾患の場合、入院から、手術、退院まで約1週間となります。手術2日前に入院していただき、術後4日目に退院となります。
悪性疾患の場合は、良性より多少長くはなりますが、それでも入院期間は8~10日程度です。手術2日前に入院していただき、術後5~7日程度で退院となります。
退院後は、多くの患者さんが1~2週間程度で仕事に復帰されます。手術後は、1ヵ月後、3ヵ月後に外来診察を行い、術後の経過を確認させていただきます。 がんのステージによっては、手術後に化学療法や放射線治療が必要となる場合があります。

治療費など

子宮良性疾患であれば保険適用となりますので、3割負担でおよそ25万―30万円です。
悪性腫瘍であれば、子宮体癌のみが保険適用となり、3割負担でおよそ47万円です。
また、保険適応の場合は、自己負担額を軽減する「 高額療養費制度 」を利用することができます。
その他にも子宮頸がん、卵巣がんに対するロボット手術を臨床研究(自費診療)として行なっています。
費用や適応など、ご不明な点につきましては、お気軽に外来担当医にご相談ください。

婦人科ロボット手術の適応疾患

良性疾患
2020年4月の時点で、子宮筋腫、子宮内膜症などの子宮良性疾患に対する「子宮全摘術」と骨盤臓器脱(子宮脱、腟脱など)に対する「仙骨腟固定術」が健康保険の適応となっています。ほとんどの場合は、患者さんのご希望に沿ったロボット手術を受けることができますが、健康保険の適応とならない場合もありますので、外来担当医にお気軽にご相談ください。
悪性疾患
2020年4月の時点で、早期子宮体がん(IA期)に対するロボット手術が健康保険の適応となっています。今後、保険適応が更に拡大されていくと考えられますが、ご自身の病気が健康保険の対象となるかどうかについては、外来担当医にお気軽にご相談ください。
子宮体がんに対するロボット手術は、2018年4月から保険適応となった最新の医療技術ではありますが、当科では2013年よりロボット手術を臨床研究として開始し、これまで婦人科悪性疾患に対して約500例の手術を行なってきた治療実績が既にあります。がんの治療において、最も重要となるのは、患者さんの長期的な生存予後ですが、これまでの治療データを解析したところ、早期子宮体がん(IA期~II期まで)における5年生存率は、100%と非常に良好な治療成績でした。このような、ロボット手術の長期的な生存予後に関するデータを持つ施設は、国内では当科しかありません。また、子宮体がんの場合、広範囲に及ぶリンパ節郭清が必要となりますが、当科では「後腹膜アプロ―チ」という特殊な技術を用いて行なっています。後腹膜アプロ―チは、心臓や肺への負担が少ない、術後の癒着が少ないなどといった多くのメリットがありますが、極めて高度な技術が必要となるため、この方法でリンパ節郭清を行うことができる施設は限られており、国内では当科のみ、海外でも非常にごくわずかです(ロボット支援後腹膜鏡下傍大動脈リンパ節郭清)。
その他にも、子宮頸がん・卵巣がんに対するロボット手術も臨床研究(自費診療)として行なってきましたが、子宮体がんと同様に良好な治療成績です。

実績

内視鏡手術支援ロボット ダビンチ手術件数

手術名  2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
泌尿器科 前立腺がん 48 49 73 60
腎がん 10 5 9 9
婦人科 悪性疾患 61 57 83 64
良性疾患   170 149 241
骨盤臓器脱       57
ダビンチ手術件数