外来受付時間

午前8:30~11:30

午後13:30~16:30

面会時間
感染対策のため入院患者さんへの面会を制限しています。
休診日
土・日・祝日
および年末年始(12/30~1/3)
※産科・婦人科は土曜午前中に診療を行なっています。

予約センターに電話する

小児科

発達支援「発達障がい(神経発達症)」とは

2023/09/28

発達障がい(神経発達症)とは

生まれつきみられる脳の特性で幼少期から行動面や情緒面で特徴がみられます。その子の特性によって大きく4つのタイプに分けられます。



それぞれの発達特性

発達障がい01
自閉症
・言葉の発達の遅れ
・コミュニケーションの障がい
・対人関係・社会性の障がい
・パターン化した行動、こだわり
アスペルガー
症候群
・基本的に、言葉の発達の遅れはない
・コミュニケーションの障がい
・対人関係・社会性の障がい
・パターン化した行動、興味関心のかたより
・不器用(言語発達に比べて)
注意欠陥多動症
(ADHD)
・不注意
・多動・多弁
・衝動的に行動する
発達性学習症
(学習障がい)
「読む」、「書く」、「計算する」等の
能力が全体的な知的発達に比べて極端に
苦手



子どもの発達は、その子によってペースはそれぞれです。その為、その子の特徴に応じて周りの方が配慮したり、支援したりしていくことが重要です。




-小児科 主任部長 赤池医師からのメッセージ
小児科赤池医師
支援者自身が変わると子どもたちも含めて周りも変わることがあります。家族のサポートまで考えて支援方法をアドバイスしてくれる医療機関や事業所もあるので一人で悩まずに相談してみましょう。

子育ては家庭でできること、園や学校でできること、療育機関でできること、全てを連携して社会全体で行っていくものです。家庭でできることは限られるので頑張りすぎないことが大切です。できることから一つずつやってみて家族(支援者)も一緒に成長していきましょう。





一人で悩まないでまずは相談してみよう!

発達障がい02「うちの子もしかして」と悩んだらまずは相談してみましょう。かかりつけの小児科の先生や、日々の子どもの様子を見てくれている園の先生、健診などでお世話になっている保健師さんなど少しでも気になっていることや心配な事などを相談してみてください。




今日からできる!
子どもと接するときの大事なポイント

できたことをほめる
できないことを叱らない発達障がい03

本人ができない事や失敗したことを責めたり叱ったりすると批判的、攻撃的、反社会的傾向が強まってしまいます。

努力している点やうまくいっている点をほめた上で、できなかったところはどうすればよくなるかを肯定的、具体的に伝えましょう。





視覚的な情報を提示して説明する
発達障がい05

自閉症などの特性をもっている人の多くは言葉で言われるよりも目で見てわかる情報の方が理解しやすいといわれています。

その人が理解している言葉を使い、写真や絵などを添えて説明してあげると理解しやすくなります。






善悪やルールをはっきりと教える発達障がい04

発達障がいのある人は暗黙の了解や社会のルールがわからないことがあります。いけない事や周りに迷惑がかかる事ははっきり教えましょう。注意するだけではどうしたらよいのかわからないので具体的にどのようにしたらよいかを教えましょう。






赤池先生のQ&Aコーナー

Q:発達検査を受けることにとても抵抗があります。どのようにあと一歩踏み出したらいいですか?
発達検査を受けること=診断がつくことではありません。発達検査はご自身のお子さんの得意なことや苦手なことなど特性を理解していく一つの判断材料です。発達検査を受けることで支援者(家族・療育機関・病院等)が子どもの特性を理解して子どもたちと一緒に対処法を考えていく一つの材料になります。

Q:専門家のいる病院やクリニックは受診までの待ちの期間が長いと聞きます。受診までに親の私自身が家庭で何かできることはありますか?
倉敷成人病センターはこども発達サポーターが受診までの不安を解消したり、必要があれば早めに療育に繋げるなどのサポートをしています。近隣の支援機関にも相談にのってくれる窓口があると思いますので是非利用してみてください。またインターネットではなく、医師の監修が入った本を読んでできる対策を少しずつやってみることも大切です。

Q:子どもが今、年長で来年小学生になるのですが、普通級と支援級どちらにいこうか悩んでいます。何を基準に選べばよいですか?
お子さん自身が学校が嫌になって不登校にならないかを基準に考えてあげるといいですね。子ども本人が勉強がわからない、何をしているかよくわからない状況になるとその子どもたちがする対策として(よくわからないので)うろうろする、(よくわからないから)外に出ていく、(よくわからないし暇だから)他人にちょっかいを出すなどの行為が出現します。その状況で先生から行動の理由を考えずにただ「してはいけません」と指導を受け続けると学校に行きたくなくなってしまいます。先生が個別で対応できたらよいのですが、今の現状では難しいと思います。そのような状況にならないように支援クラス(少人数クラス)で積み重ねなければいけない学習(国語・算数)をしていくことは選択肢の一つだと思います。