午前8:30~11:30
午後13:30~16:30
尿路結石症は一般的に“痛い”病気といわれています。その痛みは狭い尿路を石が通過する時の症状ですが、石が動かなくなってしばらくたつと、痛みをほとんど感じなくなります。“痛くない”石は一見心配ないように思われがちですが、糖尿病など持病をお持ちの方が尿路感染症や腎不全を合併した場合、生命の危険を伴うことがあります。
わずかであっても以下のような症状が続く場合は、早めに泌尿器科をご受診ください。
当院では、尿路結石症の予防から手術までを全面的にサポートしています。最新の医療機器で石の大きさや場所を特定したのち、患者さんひとりひとりの生活スタイルやご希望に合わせた治療を、医師と相談して決定します。
小さな石に対しては、尿とともに痛みが少なく自然に排出するお手伝いをします。大きな石には開腹手術ではなく、体に負担の少ない低侵襲手術を行います。
腎臓や尿管の石に対する外来手術は、体の外から衝撃波による結石破砕を行います。治療が困難な場合は入院していただき、レーザーなどの破砕装置を使った内視鏡手術を行います。最新式レーザー破砕装置では、大きく硬い石に対してホルミウム・ヤグレーザーを使い、双方向から治療します。腎臓や尿管の石に対する手術では、尿道に加え、脇腹から腎臓まで到達する通り道を作り、ボールペン半分くらいの太さの管から内視鏡を入れ、テレビモニターを見ながら石を砕き、体外に吸い出します。この方法は、当センターが全国に先駆けて導入し、2020年に保険適用となりました。
当院では、石の性質を予知する特殊なCTなどの画像検査に加え、尿や血液検査により、石ができる原因を調べることができます。体外に取り出された石の成分から遺伝性の有無などを調べ、再発を予防する方針を立てます。
石の再発を繰り返す患者さんに対しては、生活習慣病の是正や体質改善の一環として、推定食塩摂取量から減塩などの生活指導にも力を入れています。水分補給に加え、必要に応じて再発を予防するお薬を処方します。