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体外受精センター

不妊治療に関する先進医療の導入

2026/01/05

体外受精センターでは、5種類の先進医療を導入しています。
先進医療を導入することで、治療成績の向上が期待できます。
現在の治療が結果に結びつかない方へ、次の一手として先進医療をご提案します。


1)PICSI(ヒアルロン酸を用いた生理学的精子選択術):22,000円

顕微授精を行う場合、通常は顕微鏡下で精子の形や運動性が優れた精子を選択します。しかしながら形や運動性だけでは、その精子が十分に成熟した状態にあるかは判断できません。
一方、成熟が完了した精子には、高密度のヒアルロン酸レセプターが出現しヒアルロン酸にくっつく性質があります。この技術はこの成熟精子のもつ性質を利用して、成熟精子を選りすぐることができます。結果として、流産率を低下させるという報告があります。

不妊治療先進医療PICSI



2)スパームセパレーター(膜構造を用いた生理学的精子選択術):25,000円

体外受精・顕微授精を行う場合、密度勾配遠心法を使って不純物を取り除き、運動性の優れた精子を集めます。この時に行う遠心分離は、精子に物理的なダメージを与え精子のDNAを損傷する可能性があります。

この技術は遠心分離をせず特殊なフィルターを用いて精子を選別することで、精子に物理ダメージを与えないため、精子のDNAを損傷する心配がなく、より優れた精子を集めることができます。結果として、正常な受精卵である確率が上昇するという報告があります。

不妊治療先進医療 膜構造




3)ERA検査(子宮内膜受容能検査1):111,000円

ERA検査とは、受精卵(胚)が子宮に着床するのに最適な時期を調べる検査です。子宮内膜を専用の器具で少量採取し、検査を行います。
体外受精で複数回移植しても着床しない反復着床不全の方を対象とした検査です。
子宮内膜が受精卵を受け入れることができる期間は決まっており、この期間のことを着床の窓と呼びます。着床の窓は排卵後5日目から2~3日間が定説でしたが、近年の調査により個人差があるとわかりました。適切な時期に胚移植を行うことで、大切な受精卵を無駄にすることなく妊娠の可能性を高めることができます。
ERA検査実施群と非実施群を比較した研究では、実施群において累積妊娠率・累積生児獲得率が有意に改善したと報告されています。

ERA検査



4)EMMA/ALICE検査(子宮内細菌叢検査1):61,000円

EMMA/ALICE検査とは子宮内の細菌のバランスが正常かどうかや、子宮内膜炎の原因菌が存在していないか調べる検査です。子宮内膜を専用の器具で少量採取し、検査を行います。
慢性子宮内膜炎が疑われる場合にこの検査を実施します。検査の結果、治療が必要な場合は抗生物質や乳酸菌の投与を行います。
EMMA/ALICE検査実施後に正常群と異常+治療介入群を比較した研究では、妊娠継続率において同等の成績を示したと報告されています。




5)抗ネオセルフβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体検査:40,000円

不育症の原因となる抗ネオセルフβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体を検出する検査です。
抗ネオセルフβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体とは、抗リン脂質抗体症候群に関連する自己抗体の一種です。この抗体が体内に存在すると血栓ができやすくなったり、胎盤の血流量が低下したりします。
検査の対象は、2回以上流産・死産の経験がある不育症の方です。血液検査で実施が可能です。
抗ネオセルフβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体検査は従来の不育症検査よりも検出感度が高いと言われており、既存の不育症検査では原因が判明しなかった患者さんの20%がこの検査で陽性となったことが報告されています。この検査で陽性になった場合、低用量アスピリンで治療を行います。


抗ネオセルフβ2グリコプロテインⅠ複合体抗体検査