血液検査・凝固線溶検査
血液検査は、血球細胞数や細胞分類などを多項目自動血球分析装置(XN3100)で測定しています。貧血や感染症などのスクリーニング、血液疾患などの病態鑑別など診断に繫がる情報を提供しています。必要に応じて顕微鏡で細胞の目視分類を行っています。
凝固線溶検査は、出血症状や血栓症など病態の診断、術前止血能の確認を目的に血液凝固因子や線溶系の検査を全自動血液凝固測定装置(CS2500)で測定しています。
多項目自動血球分析装置(XN3100)
【主な検査項目】
白血球数、赤血球数、血小板数、ヘモグロビン値、白血球分類など
全自動血液凝固測定装置(CS2500)
【主な検査項目】
プロトロンビン時間、活性化部分トロンボプラスチン時間、フィブリノゲン、Dダイマー、FDP、アンチトロンビン
輸血検査
検査室では輸血事故防止のため、輸血に関する発注・検査・保管・払い出しを一括で管理しています。
また、ビーズカラム遠心凝固法を原理とする全自動輸血検査装置を使用しており、検査の迅速性と検査精度の向上に努めています。
【主な検査項目】
血液型、不規則抗体検査、交差適合試験
輸血用血液製剤の管理は、検査部門にある自動温度記録計を備えた専用保冷庫や専用冷凍庫に全て保管しています。夜間に庫内温度に異常が生じた場合でも防災センターに警報が発するシステムを備え、24時間常に血液製剤の適切な保管管理を行い、安全な輸血に努めています。
また、赤血球製剤(O型4単位、A型2単位)を院内に在庫しており、特に産科出血の際、より迅速な対応が可能です。