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ロボット先端手術センター

国内初!最新の手術支援ロボット「da Vinci (ダビンチ)SP」 を使用したお腹にキズのない手術

2023/06/28

国内初の「ロボット支援下経腟的内視鏡手術」を実施
~体に負担の少ない手術を提供~

2023年6月28日に国内で初めて、最新手術支援ロボット「ダビンチSPサージカルシステム(以下、ダビンチSP)」を使用した自然孔(女性の腟(ちつ))からロボットを挿入し、手術を行う「ロボット支援下経腟的内視鏡手術」を実施いたしました。

 

0628手術1

 

通常の腹腔鏡下手術(ロボット支援下含む)は、患者さんのお腹に数箇所穴を開けて手術をしますが、最新のダビンチSPは1箇所のキズで手術ができます。

その特徴を生かし今回、口、肛門、腟など、元から開いている「人体の穴」を利用することにより、体に開ける穴の数を無くすことが可能となりました。

最大のメリットは、お腹にキズをつけずに手術ができることで、患者さんの痛みや美容面など、手術によるストレスや負担を大きく軽減します。
(ただし、大きい腫瘍や癒着のある症例など、全ての症例において適応されるわけではありません)


手術比較

ロボット支援下経腟的内視鏡手術のメリットとデメリット

メリット
・体表にキズをつくることがないため、美容面で優れている
・術後の痛みが少なく、早期の社会復帰が可能となる
・保険適用であり、患者さんの費用負担は変わらない
デメリット
・重症な症例、癒着症例など症例によっては行えない
・手術の難易度が高い
・ロボット支援下経腟的内視鏡手術が難しい場合は、通常の腹腔鏡下手術に術式を変更することもある
 


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今回の手術で使用した最新の「ダビンチSP」は、手術に使う3本の鉗子(かんし)と、カメラを1本の手術アームに集約し、1箇所のキズで手術が可能。ダビンチは手術機器を動かすロボット本体と、医師がロボットを操作するためのコンソールという装置、手術の様子を映すためのビデオシステムで構成されています。

ロボット本体を患者さんにつないだ上で、執刀医はコンソールに座って遠隔で操作を行います。

当院では、以前より経腟的な内視鏡手術を行っていましたが、今回ダビンチSPを使用して行うのは、初めてとなります。これまで行っていた方法に比べるとロボットの利点を生かし、より精密な手術が可能になると考えられます。

狭い範囲で手術を行うため、手術難易度は高くなりますが、最新の医療技術と多数の日本ロボット外科学会認定専門医、内視鏡外科技術認定取得医をはじめ、腹腔鏡下手術の修練を積み、習熟した医師のもと、安全に行っています。

 

今後も「ダビンチSP」での経腟的内視鏡手術を含め、体に負担の少ない手術を提供してまいります。