午前8:30~11:30
午後13:30~16:30
2021/04/03
骨盤臓器は周囲の組織に支えられています。しかし、出産、閉経、加齢により、その支えが弱ってくることでさまざまな病気が引き起こされます。
徐々にではありますが、新聞・テレビなどによる啓発活動でこれら疾患は社会的に認知されつつあります。しかし、いまだに十分とは言えない状況です。 疾患自体にプライベートな側面が多分にあるため、羞恥心が強くはたらき、周囲へ相談できずに悩みを抱え続けていることが多いと思われます。
当院では、尿失禁・過活動膀胱治療については、内服薬による治療に加え、新たに専門の理学療法士による骨盤底筋リハビリテーションを2019年5月より開始しています。
骨盤臓器脱については、その治療として手術療法を積極的に行なっています。 手術名は腹腔鏡下仙骨膣固定術(LSC)といいます。2020年からはロボット支援によるLSC(RASC)にも取り組み、現在症例は増加中です。
当院では、疾患の啓発から予防、治療までをサポートできるよう医師、看護師、理学療法士、栄養士、広報部、事務部で構成する専門チームを立ち上げ活動を開始しました。市民公開講座での啓発活動や、専用回線での電話相談で積極的に患者さんの受け入れを進めています。年に3回、元骨盤臓器脱患者の会(ひまわり会)主催の、全国各地の該当17施設で行われる「骨盤臓器脱電話相談キャンペーン」に加盟しており、中国地方では唯一の施設となっています。(2021年4月現在)